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令和 2年 9月定例会(第 5号 9月17日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2020-09-17
    令和 2年 9月定例会(第 5号 9月17日) 一般質問


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    令和 2年 9月定例会(第 5号 9月17日) 一般質問                        令和二年九月十七日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和二年九月十七日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   北 園 一 正  君     一〇番   上 原 康 雄  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君
    欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長    山 口   忍 君  議事運営係    遊 木 凡 子  君   事務局次長   塚 田 和 孝 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  福祉課長      黒 木 良 二 君   副市長     杉 元 真 一 君  健康保険課長補佐  西 峯 由 美 君   教育長     永 山 新 一 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   総務課長    谷 元 靖 彦 君  企業立地課長    松 葉 洋 之 君   企画課長    黒 松 裕 貴 君  観光商工課長    吉 留 伸 也 君   財政課長    宮 浦 浩 二 君  財産管理課長    有 村   充 君   建設課長    森   隆 秀 君  基地・防災対策課長 外 赤 裕 二 君   農林整備課長  栗 下   徹 君  総務課長補佐    浜 田 圭 三 君   畜産農政課長  川 越 政 文 君   学校教育課長  白 濱 美保子 君   社会教育課長  領 家 修 司 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(北園一正君)  ただいまの出席議員は全員であります。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、竹中雪宏議員、小東和文議員、蔵園晴美議員の三人を予定しております。  まず、十一番竹中雪宏議員の発言を許します。竹中雪宏議員。 ○十一番(竹中雪宏君)  おはようございます。今期定例会の一般質問を行ってまいります。  初めに、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、療養中の皆様方の一日も早い回復を願っております。  また、七月に発生した豪雨は、西日本を中心に全国各地で甚大な被害をもたらすなど、多くの皆様方が犠牲者となられお亡くなりになりました。重ねて御冥福をお祈りいたしますとともに、一日も早い災害復旧により、日常生活が取り戻されることを願うばかりであります。  では、早速質問に入りますが、今回は、新型コロナウイルス感染症支援事業について、豪雨災害対策について、以上大きく分けて二項目を通告しておりますので簡潔な答弁を求めておきます。  それでは、順番を入れ替えて災害豪雨について質問をしてまいります。  本件については多くの同僚議員が質問されておられますので、重なる部分も多々あると思いますが、さらなる前向き答弁を求めておきます。御承知のとおり、七月三日の未明から四日にかけて、停滞する梅雨前線の影響で線状降水帯が形成され、九州南部を中心に全国的に甚大な災害が発生いたしました。特に、人吉においては球磨川が氾濫し、多くの方々が犠牲者となられております。新ためて御冥福をお祈りする次第であります。  また、えびの市でも一時間に七四・五ミリの非常に激しい雨を観測するなどして、同日の総雨量は三三〇ミリであったことが発表され、その後も長期間にわたって大雨が降り続き、本市でも床上、床下浸水をはじめ道路、農産物、ほ場、水路等に甚大な被害が発生いたしました。この件について、七月二十一日開催された全協でも中間報告として被害総額六億一千三百二十四万円の被害報告を受けておりますが、その後判明した災害等を含めて、被災総額はどのようになっているものかお示し願うということで、資料要求をしておりました。  見てみますと、農林整備課分が二百五十六か所で被災額三億六千八百八十七万円、建設課分が百四か所の二億一千九百万円、畜産農政課分は水稲三八ヘクタールを中心とする四千二百三十万一千円で、合計すると六億三千一十七万一千円となりますが、これに間違いないのかお尋ねいたします。答弁はある、ないで結構です。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  箇所数、金額共に間違いございません。 ○十一番(竹中雪宏君)  間違いないということでありますが、これに山林被害を加味すれば、七億円から八億円の被害額になるのではないのかと思うところであります。かなり多くの被害件数に伴う被災見込額でありますが、このうち災害対象になる件数並びに見込額はどの程度を想定されているのかということで、これも資料要求をしておりました。この件については、各担当課の努力によりまして、被災額に対する災害申請率は農林整備課分が九七・二%、建設課分が九〇・四%、畜産農政課分は水稲を中心としておりますので、ほぼ一〇〇%共済で対応していただけるのではないのかと思っておりますので、各課大変でしょうけれども、市民の期待に応えていただくよう申し上げておきます。この件については答弁は要りません。  ただ、一点だけ伺いますが、災害の対象にならなかった箇所の対応はどのように対処されるのかということを通告しておりましたが、この表を見る限りでは、原材料をはじめそれぞれの対応が示されておりますので安心いたしましたが、経過観察分について今後の対応をどのようにされるのか伺います。 ○建設課長(森 隆秀君)  経過観察の十五か所の対応につきましては、道路冠水等の被害でありまして、今後の原因を調査をし、被害が軽減できるよう対策方法の検討をしてまいりたいと思います。 ○十一番(竹中雪宏君)  いろいろと基準はあると思いますが、今回の豪雨は誰もが認めるものでありますから、ぜひ全ての災害に対して対応していただくよう申し上げておきますが、いかがでしょうか。 ○建設課長(森 隆秀君)  できる限り対応のほうを、基準と合わせながら対応していきたいと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  質問は前後いたしますけれども、ここで苦言を申し上げ市長の見解を伺いたいと思います。  高齢化が進む中で災害に遭われた方々は、何とかしてほしいという気持ちで自治会長や我々に依頼をされます。相談を受けた以上、自分たちも現場の確認をいたしますけれども、その後、担当課にも連絡し、現場の確認を依頼することになりますが、結果について自分たちが担当課に行かないと報告が遅れるありさま、もっとひどいのは、農林整備課、建設課、基地・防災対策課でたらい回し、たまりかねて「どこが対応してくれるのか」と言いましたけれども、やはり同じ庁舎内ですので、各課内の連絡をとり責任を持った対応をしていただきたいと思っておりますが、市長はどのように思われるのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まず、今回のこの災害対応の中でも、今御質問にあったような事象があったということは報告を受けておりまして、まずはおわびを申し上げたいと思います。  職場内での報告、連絡、相談、これが不十分であったということで、素早い対応、報告が依頼者、議員であったりとか自治会長にできなかった部分があったと、業務量が増えてるという状況もあったかもしれませんが、当然被災者の皆さん方は速い情報提供が必要、望んでらっしゃるわけでございますので、こういうときだからこそ迅速な対応をすべきだと、大変申し訳なかったと思っているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  今、市長のほうから見解を伺いましたが、結論として、その現場はえびの市ではできないということでありましたので、建設課長の了解を得た上で県議の口添えを頂き、土木事務所と協議の結果、県のほうで対応していただくことになりましたけれども、やはり、できないではなくて、どうすればできるのか、そういったことを各担当課は十分知恵を働かせていただきたいものだと考えますが、市長は今後どのように指導をされるものか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  当然、担当課それぞれの事務分掌というのはあるわけでございますけれども、県の部分であれば、そういったところを市のほうで調べて、市のほうから県のほうに、今回議員がしていただいたようなことを庁内でも連携とってできると思っておりますので、しっかり、たらい回しにならないように、市民目線で対応するように指導していきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  ぜひそのように申し上げておきます。  もう一点、不可解なことをお尋ねいたしますが、今回担当課から電話を頂き「自治会長を通されましたか」という質問でありましたので「私はこの件について質問をしたことがあるのだが、その時点では、我々の立場において自治会長を通す必要はないとの見解を頂いているが、いつから変わったのか」と申し上げました。この件について市長に伺いますが、我々の立場で市民から受けた相談ごとを、いつから自治会長を通すようになったのか、また自治法及び条例等で定めてあるのか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  自治会長を通すということに関しましては、関係法令でも定めもございませんし、直接議員のほうから市役所のほうにいろいろな御相談をしていただくということは、当然問題ないと思っております。最終的に、執行部のほうで動く際に自治会長への情報提供、そういったものももちろんやっていきますけれども、議員方の相談を自治会長を通さないとできないということはないと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  ただいま市長の答弁のとおりでございます。各担当課の課長の皆さん方は、部下の皆さん方にぜひこの点については徹底をしていただきたいと思います。いまだにこのようなことを言われる職員もおられますので、十分周知徹底を図られるよう、重ねて申し上げておきます。  本題に戻りますが、今回の豪雨で下大河平地区は大変な状況になったことから、本県選出国会議員をはじめ関係者が現地に来ていただいておりますが、営農復帰に向けた対応は今後どのように取り組まれるものか伺います。この件については同僚議員も質問されておられますけれども、改めて伺います。 ○市長(村岡隆明君)  下大河平地区につきましては、面的な被害が多く一体的な復旧が必要と考えております。災害復旧事業にて来年の作付までには復旧をしたいと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  来年の作付には間に合わせるということでございます。激甚災害の指定を受けたということでありますが、昨日の答弁では、激甚災害の指定を受けたということでありますけれども、市内全般にわたって多くの災害申請がしてありますけれども、災害の認定を受けた箇所は、全て激甚災害の対象になるということで理解をしてよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  前回の答弁でも申し上げましたが、五月十五日から七月三十一日までの豪雨による災害について激甚災害に指定されましたので、全ての災害が対象になると、その期間のやつは対象になると思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  そのようなことでございますので、市長をはじめ担当課の皆さん方には御苦労を申し上げたいと思います。今まで精魂込めてつくり上げてこられた土地が、一瞬にして無残な状況になっておりますので、一日も早く改修をしていただき、営農再開ができるようになることを願っております。  次に、美化センターの物品受入れの対応について伺いますが、本市でも床上浸水が発生し、美化センターに多量の物品を搬出されたようでありますが、受入れに際しては、分別や土砂汚れ等による指導が大変厳しかったようでありますが、災害に遭われた方は、地域の方々の応援を頂きながら必死になって後片づけをしたと話しておられますけれども、状況が状況であるだけに、もう少し被災者に寄り添った対応も必要ではないのかと言われておりますが、どのような対応をされたものか簡潔に答弁を求めます。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  今回につきましては、本来御自分で搬入していただくものを状況等を考慮いたしまして、美化センター職員で収集したものでございます。搬出するごみにつきましては、大まかに燃やせるごみ、燃やせないごみの分別をお願いいたしました。土砂汚れの激しいごみにつきましては、処理する機械に支障を生じるため、ある程度水洗いし、搬出するようにお願いいたしました。大きい粗大ごみについては、手数料の免除申請書の提出をお願いし、処理を行ったところでございます。また、法律により通常美化センターで処理できないごみ、例えばエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、分別冊子に記載された専門業者へ問合わせをして処理をするようにお願いしたところでございます。  今回被災された方が厳しいと感じられたことにつきましては、ごみ処理についての説明不足があったものと考えております。丁寧な説明はもとより、被災された方に少しでも寄り添い、心理的な負担が軽くなるような対応が必要であったと考えております。今後、大規模災害などに備え、市民の皆様に不快な思いをさせないために、災害時のためのごみ処理、ごみの搬出方法について御理解を頂くよう丁寧な周知をしてまいりたいと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  状況が状況であるだけに、本人も突然のことでパニックになっておられたことと思いますが、せめて少々の土砂汚れ等については、美化センターで対応してあげる親切さもあってよかったのではないかと感じたところであります。ただいま課長のほうから反省の弁も含めて答弁頂きましたので、今後は先ほどの答弁のとおり、課長のほうから指導のほうをお願い申し上げたいと思います。  次に、被災者の住宅支援について伺います。  被災者は寝るところがなくなったことから、本市が市営住宅を紹介していただいたそうで、大変ありがたかったと話しておられますけれども、その住宅が気に入らず、近所の友人宅に仮住まいをされておられますが、どのような住宅を紹介されたものか伺います。 ○財産管理課長(有村 充君)  被災された方が相談に来られ、飯野地区にあります市営住宅を希望されました。被災者の御希望内容に沿える飯野地区にあります市営住宅は、飯野団地と坊ケ島団地の二か所でございましたけれども、相談に来られましたのが被災二日後でありまして、この時点ではまだ飯野団地も同様に浸水被害を受けておりました。また坊ケ島団地は満室の状態でございましたので、その他で御希望に沿える飯野地区に一番近いところでは加久藤地区の栗下団地となるということを説明しましたところ、しばらく検討したいとのことで保留としていた案件であると思われます。財産管理課といたしましては、相談された方の御希望に沿う形の住宅がなかったことは大変心苦しく思いますけれども、出来得る対応をさせていただいたと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  その方は五十代ぐらいの女性であられたと思いますが、やはり、ただいま担当課のほうでも二、三か所紹介されたようでございますけれども、本人が気に入らない住宅に入居していただく、そういった本人が気に入られる住宅を今後紹介していただく、そういったことも必要ではないのかと感じた次第でありますが、今後、やはり、先ほども申し上げましたけれども、被災された方々に寄り添った対応をお願いしておきたいと思います。  次に、人吉市豪雨災害ごみの受入れについて伺いますが、今回発生した人吉市の豪雨災害は、大変な状況としか言いようがありませんが、本市としても、災害時等の総合応援に関する協定に基づいていち早く情報収集や人的派遣、物資支援など、多岐にわたり取り組まれていることに敬意を表します。特に物資支援については、七月四日即対応されており、誠に意義深いものがあったと感じております。誠に御苦労さまでした。  そこでお尋ねいたしますが、このようなときに心配されるのが、人命は当然のことでありますけれども、仮設住宅の確保、災害ごみの処理ではないのかと思うところです。人吉においても、ごみ処理についてそれぞれの県に依頼し、処理されておられるようでありますが、本市としては、七月三十一日から美化センター生活系可燃ごみを受け入れるとなっておりますが、これまでどれぐらいのごみを受け入れられたものか実績をお示し願います。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  今回、豪雨災害によりまして人吉市の一般ごみの処理が滞っていたことから、熊本県からの要請を受けまして受入れを行いました。七月三十一日からの実績でございますが、これまで五回の搬入が行われ、およそ二〇トン、一万九六六五キログラムの実績となっております。 ○十一番(竹中雪宏君)  かなりのごみを受け入れられているようでございます。ぜひこの件についても、今後とも対処していただくように申し上げておきます。このような案件について、宮日新聞社の報道によりますと「豪雨被害支援」というタイトルで、日南市は人吉市にごみ収集車と職員を派遣、日向市は芦北町に収集車と職員を派遣されたことが掲載されております。ついては、本市についても宮日新聞に情報提供をして、これまで実施した事案、事実を掲載していただいたらどうかと思うところですが、そのような考えはないものかお尋ねいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  今、議員の御提案頂いた内容につきまして情報、マスコミに周知するということも必要であれば、そのような形で対応させていただきたいと思います。 ○十一番(竹中雪宏君)  必要であればではなくて、やはりこれは企画課あたりが中心になって、本市の知名度を上げる上からも私は必要なことと思っております。でないと、えびの市が何を対応してあげたのか、全く市民の皆さんも、県、それから県外の皆さん方においても分からないわけですよね。ですから、ぜひこれは必要なことだなと感じましたので、これから先のこともあろうかと思いますが、ぜひそのように取り組まれることを申し上げておきます。  次に、被災者の受入れ体制について伺います。  居住地域外での仮住まいを余儀なくされる被災者や、避難所で生活をされている方々が多くおられるようでありますが、本市としてこの方々を受け入れる体制について、人吉市とどのような協議をされているものか伺います。 ○企画課長(黒松裕貴君)  被災者の受入れに関しましては、宮崎県を通じまして、県内の公営住宅の情報提供のほうを、熊本県人吉市のほうに災害発生後早々に情報提供しております。八月末現在で、本市の市営住宅に三世帯、本市にあります県営住宅に一世帯入居されている状況でございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  本市でも受入れをされておるようでございますけれども、熊本県においては、仮設住宅の建設を目指しておられますが、入居できるまでの間だけでも本市が受け入れられる範囲内で、それなりに対応をされるよう申し上げておきます。  次に、永山・湯田・西郷地区の排水対策について伺いますが、この件については昨日西原議員のほうから詳細にわたって質問されましたので、少し角度を変えて質問をしてまいります。ある程度状況については昨日市長の答弁の中で理解はいたしているつもりでございます。この地域においては、大雨が降るたびに洪水が発生していることから、たまりかねられた自治会長から連絡を受け、私も大雨が降るたびに現場確認をさせていただきました。あのような状況では、地区住民の不安は当然のこと、これから誘致予定の産業団地希望の企業も進出を見合せられるのではないのかと思ったところであります。  そこで伺いますが、地域から平成二十九年に、それ以前も約十年ぐらい前にも要望をされておるということでありますけれども、要望書が提出されているということでありますが、どのようにこの要望書に対して対処される考えであるものか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  昨日も御答弁いたしましたけれども、地元としては、えびの市が産業団地第一工区の造成が決定されて工事が進むというタイミングで、二工区のほうに移ると当然二工区の調整池の水をこの西郷耕地七号線の横の水路に流すことになりますので、そのときに水路の改修と道路の延長ということもお願いしますというようなお願いでございました。平成三十年にも同様なお願いを頂いておりますが、今回はその産業団地二工区とは関係なく、浸水被害が出ているということから、早急に道路の改修とは別に、排水対策ということを早急に取り組んでいこうということで自治会長等ともお話をしているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  前向きに協議をされているということで受け止めましたが、市長も現場は確認されていると思いますけれども、私が確認した所見を申し上げますと、永山地区は踏切から仲通りにかけてオーバーフローした水が道路を流れ、一部水田や庭先に流れ込んでおります。湯田地区は、福山通運の南側の市道は三〇センチ程度増水し、道路が川になります。このことは以前から担当課に申し上げておりますが、取り組む姿勢が見えませんので指導をお願いしておきます。  また、オートオークションから西側、先ほど市長の答弁の中にもありましたけれども、それぞれ水路がオーバーフローし、水田は冠水するとともに道路は水浸しの状況、さらに西側では、畜舎や住宅に浸水しており苦情が出ております。この件については、西原議員が昨日詳細にわたって説明されたとおりであります。また、島内のにこにこや付近の小田堂川ですか、小田堂川は川底が洗われ、宅地に亀裂が入って五、六センチ沈下している状況が見受けられますが、市長はこの状況をどのように思われているのか所見を伺います。状況については、担当課長からそれぞれ写真、また市長のほうも自分の目で確認をされておられると思いますので、市長の所見を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど御質問の中にもありましたとおり、当該地区はこれまでも浸水被害を受けておられまして、特に近年の短時間の雨量が多いこともあって、非常に被災の数が多くなってきてるということもありまして、今の小田堂川等も含めてどういった部分は改修すべきなのか、まずは調査費を予算計上して、測量とか断面の計算とか、恐らくそういうことになろうかと思いますけれども、排水対策という形で調査をスタートしたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  前向き答弁を頂きました。調査費を計上して早めに調査をするということでございますが、昨日ちょっと私聞き逃したんですけれども、この調査費は十二月定例会で補正をかけられるということで、そして測量等の調査については来年度、令和三年度に実施をされるということでよろしいですか。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では庁内でのまずは調査等もしておりますけれども、コンサルタント会社への委託、そういったものを十二月の予算では計上したいと思っております。それが調査、設計、どこまで進むかによっては、また新年度であったりとか、できれば新年度で予算を組みたいと思っておりますけれども、まずは、十二月に調査、設計の予算を上程させていただきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  市長の答弁のとおりですね、早めの対応をお願い申し上げておきます。  先ほど申し上げた状況でありますけれども、五月二十日には担当課三名と現場で協議をさせていただきましたが、結論に至りませんでしたので、その後建設課長とも話をさせていただきましたが、課長の意見として、これまでいろいろと改良してきているので、ゲートの調整で何とかなるのではとのことでありました。その後、私も確認に行きましたが、状況は変わっておりません。課長は「このことも踏まえて水路管理者と意見交換を行う」と言われましたが、その結果をお示し願います。 ○建設課長(森 隆秀君)  産業団地排水路計画によりまして、堂本水路の負担軽減のため、永山地区の高速ボックス付近のゲートを改修し、このゲートの調整によりライスセンター付近にある水門へ流出させる計画となっております。堂本水の水位低下はありましたが、西郷耕地七号線沿いの水路については工事前との変更はございませんので、水位等の状況について変わってない状況です。  令和二年六月十一日に、意見交換会を地元とさせていただきました。永山、湯田、西郷、下島内の水利役員の皆さんにお集まりいただきまして、関係する水路や水門の管理について協議をさせていただいたところです。下流域の改修等についても意見が出されましたが、まずは地元での管理方法について再度確認をお願いしたところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  以前「ゲートの調整で」と言われましたけれども、状況が変わらないということは、産業団地南側の倉づめ井堰の改修で給水口が半分になっているとともに、直角に横断していることも影響を及ぼしているかもしれませんが、近年の雨量を勘案すれば、下流のほうから川幅を拡幅し、抜本的な改良を行わないと問題は解決しないと思っております。市長は、先ほど答弁頂きましたけれども、ただいま申し上げた件についてどのように思われるのかお示し願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  当然用水路の役目もございますし、水の流れでございますので、全体的な視点で見る必要があると思っております。先ほど申し上げました十二月の調査の中で、どういった範囲の調査を行って、どういった方向性を示していくのか。当然部分的な改修では解決できない部分も多いと思っておりますし、上流側、下流側、先ほどの倉づめ井堰の改修等も考えますと、川内川との調整等も出てこようかと思っておりますので、まずはその十二月の調査の中身で明らかにできればと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  十二月に調査費を計上されるということでございますので、これ以上のことは申し上げませんが、住民の中には産業団地が原因だと言われる方もおられますが、そのようなことを言われないようにすることも大事なことでありますけれども、何よりも住民の不安を払拭し、安心して生活できる環境づくりは絶対条件だと思っておりますので、ぜひ人命や住宅等に影響を及ぼさないうちに専門家等とも協議をされ、一日も早く、小田堂川、堂本水路の川幅の改良をはじめ西郷耕地七号線の改良に着手されるよう申し上げておきますが、本件の最後に市長の決意を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  浸水被害に遭われた方というのは、非常に雨が降るたびに御心配されていると思っております。なるたけ早い時期に解決策、十二月に調査の予算を上げますけれども、方向性、最終的な改良が終わるまで、なるたけ早い時間で済むように協議をしていきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  ただいまの市長の決意をお伺いしましたが、やはり近年の気象状況を勘案いたしますれば、さらに災害は多発することが予測されますので、市長の決意のとおり、早期に改良に取り組まれ、対処をしていただきますよう申し上げておきます。  次に、新型コロナウイルス感染症支援事業について質問いたします。  本病について本県の緊急事態宣言は、五月十四日をもって解除されましたけれども、全国においての感染状況は終息に向かっておらず、さらに五月三十一日まで延長された経緯があります。その後沈静化しつつあったものが、七月になりますと四十七都道府県に及ぶなど、大変な状況になっておりまして、本県においても一時十七件で収まっていたものが、現在に至っては予測もしなかった発生件数となり、いつ、どこで発生してもおかしくない状況ではないのかと思うところであります。  こうした中で、懸命に医療に従事されているスタッフの皆様をはじめ関係機関の皆様、本市では市長をはじめ関係職員の皆様方に敬意を表する次第であります。  さて、本件につきましては、六月定例会において、市長に対し特効薬の研究開発をはじめPCR検査体制の在り方、入院体制の確立、国のコロナ対策交付金の活用等について提言をさせていただきました。その後七月二十一日に開催された全員協議会において、感染症に関わる重点要望の報告書を頂きました。市長におかれましては、公務多忙の中、議員各位の提言等を踏まえながら本市の要望をまとめられ、市長会でも議論の結果を国・県、それから県選出国会議員へ要望書を提出する運びとなったことは、大変意義深いものがあると感じております。御苦労さまでした。  ただ一つだけ申し上げれば、検査体制、医療提供体制の整備の中でPCR検査体制の在り方であります。六月定例会では「感染リスクの低減を図るため、かかりつけの医師の判断によって、インフルエンザと同等の検査体制を確立するべきではないのか」と申し上げておりましたが、この件については記載がされていないようであります。  県は、県内七医療機関に一か所ずつの設置を目指すとなっておりますけれども、個人病院での検査は施設等の整備も必要になってくることからできないとするならば、やはりせめて市民の生命を守る立場にある公立病院での検査体制は、最低でも確立するべきではないのかと思いますが、この件についてはいかがでしょうか。
    ○市長(村岡隆明君)  国の関係省庁、県選出国会議員及び県に対しまして、御質問の中にもありました新型コロナウイルス感染症に係る重点要望として、宮崎県市長会で要望書を提出させていただいたところです。その中で、検査体制、医療提供体制の整備についても要望をしたところでございます。  県内の七医療圏での検査の状況でございますが、指定医療機関にもなっております小林市立病院、ここが今回の小林市の九月定例会、市議会になりますけれども、国の一〇〇%の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業、これを活用して検査体制を、検査機器の導入について予算を現在計上されているところでございます。これをお認めいただければ、その運営体制として西諸医師会、小林保健所、小林市、高原町、えびの市の三公立病院で運営体制を決めていくと、現在予算の決定待ちというところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  小林市の市立病院において西諸は対応されるというような考えでありますけれども、私が申し上げてるのは、公立病院、えびの市立病院でも対応できるようにしていただきたいということでございます。そうすることによりまして、早期の検体採取、検査体制を確立することによって、家族をはじめ友人、職場等での濃厚接触者を減らすことで、最小限の感染リスクが達成できると思われますので、ぜひ県内七医療機関に一か所ずつではなくて、公立病院全ての病院で対応できる体制づくりを声を大にして議論をしていただきたいと思うところですが、再度市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  このPCR検査等の検査の体制につきましては、精度の差もいろいろございまして、しっかりとした精度の高いものを小林市の市立病院に設置をしていただいて、えびの市の市立病院でもできる抗原検査であったりとか、そういったものの活用、現在でも医師が必要ということを判断されれば、そういった抗原検査等も行っておりますけれども、精度の高い検査との運営の仕方、そういったものもこの小林市のほうにしっかりした検査体制が整えば、また確立ができると思っておりますので、早期にその運営方法についても詰めていきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  ぜひ、公立病院全てができるような体制づくりも目指していただきたいということを申し上げておきます。  次に、えびの市応援消費プレミアム付商品券事業について伺います。  本事業は、経済を安定的な成長軌道に戻す必要があることから、消費喚起を促し、本市の経済回復を図るものでありました。事業内容は皆さん御承知のとおり、発行総額一億二百七十万円で一冊一万三千円分を一万円で購入できるプレミアム付商品券ということで、大変人気のあった事業であったことは言うまでもありませんが、反面苦情の多かった事業でもあったと思います。  それは、商品券の受付処理がフリーダイヤルのみの受付であったため、五十回、百回かけてもつながらず「おかけ直しください」とのコール、つながったと思っても二十分、三十分そのまままたされるなどの苦情電話が多数ありましたので、私もたまりかねて担当課に電話を行い、対応を検討し、改善するように申し上げましたところ、受付を一本化しないと発行部数の把握が難しいとのこと等の返答がありましたので、市長とよく協議をして対応するように申し上げました。さらに、二日目も同じような電話や市民が私の家に来て、議会はどのような指導をしてるのかということも言われましたので、今度は市長に直接電話をして改善を求めたところ、回線を三本は増やしましたとのことでありました。  そこで伺いますが、本市の経済回復を目的とし、公費を二千三百七十万円もつぎ込んだ事業で、このように多くの苦情を頂いたことは私も初めてでありますが、担当課として、フリーダイヤル〇一二〇八五八五八九で十分対応ができると思って取り組まれたものか、そのほか何か協議等をされたものかお尋ねいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  この申込みの方法等につきましては、これまでも御答弁申し上げているところでございますけれども、当初事業に取り組む段階で、県のほうから三密を避けるようにという指導等がございました。それらを受けまして、今回感染症防止対策を講じた上での混雑を回避した販売方法につきまして、市及び商工会で協議を行なってまいりました。その結果、市内誘致企業を活用したコールセンターによる電話予約により、事前予約での販売を行ったところでございます。しかし、御存じのとおり予想に反し電話が殺到することになり、予約開始後三日間で完売となったところでございます。電話をかけ続けたにもかかわらず、購入できなかった市民の皆様に対しましても大変申し訳なく思っているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  今回の苦情等を踏まえ、今後の事業等に生かせる対策等を議論されましたか、議論されておればお示し願うということと市長にも苦情等の問合わせがあったと思うが、どのような心境で対応されたものか尋ねることにしておりましたが、今回発売予定のプレミアム付商品券事業において、購入上限をはじめ事前申込みの在り方、申込みがオーバーした場合の取扱など詳細にわたり改善の跡が見受けられますので答弁は求めませんが、一点だけ、販売箇所三か所はどこであるものかお尋ねいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  販売につきましても、まだ商工会との最終的な詰めが終わってませんが、これまでどおり、販売につきましては本庁、それと飯野出張所、真幸出張所、三か所を予定しているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  三か所で本庁、飯野出張所、真幸出張所で実施されるということでございます。やはり観光商工課に限らずどこの課においても、やはり事業を実施される場合には、十分な議論、検討を重ねられ、苦情等が発生しない方法を模索されて対応されるよう申し上げておきます。  次に、基幹産業の支援策について伺ってまいります。  本件については六月定例会でも通告しておりましたが、時間の調整がうまくいかず質問できなかったことに対し、おわびを申し上げます。今回の質問内容は六月定例会とほぼ変わりませんので、三か月間の間に調査なり検討を重ね、えびの版を模索していただいていると思いますとともに、市長におかれましても、六月定例会において、コロナ対策チームで現状を細かく把握しているので、今後とも必要に応じて、必要な部分に関してはえびの市独自でも予算を組んでいきたいと心境を、心強い答弁を頂いておりますので、期待をしながら質問に入ります。  これまで農業分野では、本市の独自策として花卉産地維持対策事業、肥育牛出荷流通円滑化緊急特別対策事業、畜産物消費喚起対策事業、農業制度資金利子補給事業、肉用牛生産者緊急支援対策事業など、いち早く独自策を講じられたことについては評価いたしますが、何といいましても、経営を継続するためには需要喚起や販売促進も大事なことでありますが、農家が求められていることは、本来入るべき収入が失われたことへの補填ではないのかと思っておりますが、市長の思いをお示し願います。 ○市長(村岡隆明君)  農家にかかわらず、今回のコロナの影響を多くの市民が受けられておられまして、いろいろな形での御心配があると思っております。農業関係も当然影響を受けておりまして、御質問の中にもあったような農業施策、臨時議会を含めまして予算を認めていただいているところでございます。えびの市の基幹産業でもありますので、えびの市の発展にはこの農業の振興というのは不可欠なものであると思っております。  農家の今回の収入が減った部分の補填というのはなかなか、ほかの事業種とのバランス等も考えると難しい部分があると思いますけれども、現在ある収入保険制度に加入していただいたりとか、そういった部分での補償等も含めて、いざというときの対応を農家の皆さん方にもとっていただければと思っております。また、今後の感染状況等も含めて、農業へのいろいろな影響もまだ今後とも懸念されますので、先ほどの対策チーム等にも、引き続きしっかり状況を見極めるようにということで指示しているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  ただいま市長の思いを伺ったところで、本市の状況から勘案すれば、基幹産業が発展しないと商工業者の発展は思うようにいかないのではないのかと思うところであります。そのような観点から質問してまいりますが、まず、繁殖牛農家への独自支援策について伺います。  子牛の実績については、令和元年度JAの販売品取扱高実績で申し上げますと、総額五十七億一百五十五万円のうち畜産部門が四十一億九百九万円で七十二%を占め、そのうち子牛部門は一十九億一百七十万円の販売高となっており、畜産部門のうちの四六・三%を占めている状況であります。  このような状況の中で、コロナ発生後、本市の子牛価格は四月以降前年同月で比較してみますと、平均で約一十三万五千円下落していることは御承知のとおりと思います。この状況が長く続くことによって、高齢者は生きがいで飼育されていた方々が離農、担い手の方々で規模拡大を計画されていた方々も、計画変更等が予想されることから、生産者の意欲を失わせない本市独自支援策が必要と思いますが、そのような考えはないものか伺います。先ほどの市長の答弁で、今後、対処するといったようなことも申し上げられましたけれども、再度伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  繁殖牛農家、当然えびの市の基幹産業の一番大事なところでもございますので、ここの部分の支援というは、これまでも市独自の施策を打ってきているところでございます。昨年度より、母牛更新事業を実施しておりますけれども、JA繁殖センターの初妊牛も支援の対象として要綱を改正して取り組んでいるところでもございます。高齢化が進んでいる農家の方々が、生産者の意欲が減退しないように、しっかりまた下支えをしていきたいと思っておりますし、先ほども言いましたけれども、コロナの対応にかかわらず、しっかり現場の状況を見極めるようにということで、職員のほうには指示をしているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  次に伺いますけれども、西諸市場に出荷された本市の四月以降の平均価格は、先ほども申し上げましたように、六十七万八千五百六十四円で、前年に比べ約一十三万五千円安の取引状況となっております。また、全国の状況は、六か月連続で前月を下回る異例の展開で全国主要家畜市場の三割以上で五十万円台に落ち込んだために、地域ごとの実態に合わせた有効な支援が必要とも言われている中で、国のほうでも、二次補正において平均価格が六十万円を下回った場合は一万円、五十七万円以下になれば三万円を価格の下落率に応じた交付単価を想定されておられますが、交付を受けるためには、畜舎の環境整備や経営分析に取り組むなどが条件となっており、支援策を歓迎する声がある一方、新たな投資や労力が必要で、小規模な高齢農家などによってはハードルが高いとの指摘もあり、有効な支援策として機能するかどうか注視が必要だとも言われております。  このような状況の中で、各自治体は繁殖農家を衰退させないための支援策を講じておられるようであります。本市としても、これ以上の農家減少を防ぐためには、農家が安心して取り組める具体的な支援策を示す時期が来ていると思いますので、執行部が考えておられる具体策をお示し願います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  議員ただいまおっしゃいましたように、国の二次補正予算に対しては、国が定めます四つの基準のうち二つ以上取り組むという条件がございます。市内の繁殖農家の状況につきましては、高齢就農者も多い状況でございますし、国の示すこの取組について確実に実行できるかということにつきましては、厳しい状況も想定されております。担当課といたしましては、現在実施しております市単独の優良牛確保、更新事業、また国・県の事業を活用いたしまして、農家の生産意欲の減退防止や繁殖基盤の強化につながるよう、引き続き努めていきたいと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  農家は五十万円台になると意欲を失い、廃業されることが予想されることから、今のうちから支援策を示し、安心して経営を継続していただくために、例えば前年同月の差額の二分の一を補填する支援策等も私は有効と考えております。また、現状では、雌子牛の導入促進を図ることを目的に、品評会議を中心とした導入助成金が支出されていると思いますが、このような時世ですので、母牛頭数を維持するために、この事業と並行して、自家保留や一般牛を導入された生産者に対しても支援することで、母牛頭数の確保につながると思いますが、このような支援策を構築される考えはないものか伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  議員言われましたとおり、子牛一頭当たりの生産費というものにつきましては、約五十万円ぐらいと私どもも認識しております。和牛繁殖基盤の維持するということにつきましては、えびの市の農地の維持、保全、そういったものに寄与する部分が非常に多くありますので、農業基盤を支える上でも重要な部門だと私ども思っております。担当課といたしましては、価格対策、高齢母牛の更新並びに増頭対策の必要性はあると認識しておりますので、今の状況、情勢、そういったものを見ながら、畜産対策の班の中で必要な対策については協議していきたいと考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  ただいま私が提案いたしました案件についての直接的な答弁はなかったかと思いますが、今後検討していただくということでございますので、十分配慮をされるよう申し上げておきます。農家は一度経営を断念されれば、なかなか再開はされません。何といいましても、本市は耕畜連携を推進する中で、これ以上畜産農家を減少させない畜産支援対策は必要なことと思いますので、先ほども申し上げましたが、十分協議され、農家が納得される本市独自支援策を構築されるよう申し上げておきます。ぜひ前向きに対処されるよう重ねて申し上げておきます。  次に、肥育牛農家の支援策について伺います。  コロナウイルスの影響を受け、インバウンドの大幅な減少や外出自粛などによる外食産業の全国的な消費低迷が生産現場まで押し寄せてきており、肉用牛生産者緊急支援対策事業の説明の中にもありましたように、枝肉価格は前年同月と比較し平均で二十五万円から三十万円落ち込んでいることから、肥育農家は危機的な状況にあるとしか言いようがないと思っております。このようなことを踏まえ、子牛の買い支え支援を兼ねた素牛導入支援として、西諸統一の一頭当たり五千円の支援を講じ、あわせて肥育牛出荷円滑化緊急特別対策事業と畜産物消費喚起対策事業など幅広く取り組んでいただいていることに敬意を表します。  そこで伺いますが、現在本市が支援している事業内容で、肥育農家の経営を継続できると思っておられるのかということで通告しておりましたが、今回の補正により、西諸統一の第二弾として生産コストを下回った際に、和牛一万円、交雑種五千円、乳用種三千円を支援される補正予算になっておりますが、この支援策で経営を継続できると思っておられるのか改めて伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  現状の肥育農家の経営状況につきましては、おっしゃいますように、非常にまだ厳しい状況が続いております。今回九月補正におきまして、引き続きまして、肥育農家の経営の支援ということで予算をお願いしてございますけれども、当然この支援策で全ての肥育農家の損失部分が補えるということでは考えておりませんけれども、国・県・JA等の団体、そういったところともあわせまして支援することで、肥育農家の継続につながればと思っているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  課長のほうも、経営を継続できるかということについてはいささか疑問に思っておられますが、肥育農家が希望されることは、マルキン事業の補填後の差額をどのように支援していただくかに尽きると思います。ついては肥育農家が減少することによって、繁殖農家への影響も大であることから、自治体によっては、マルキン事業に三万円から五万円上乗せして支援される自治体や、マルキン事業の差額を一〇〇%、または二分の一補填されるところもあるようでありますので、畜産のまちであります本市として、将来を見据えたそれなりの補填支援策を講じられるよう提言いたしますがいかがでしょうか、伺います。 ○市長(村岡隆明君)  ただいま御質問の中にもありましたとおり、九月の補正予算にも幾らか予算計上させていただいております。完全な補填というところまではいかない金額だということは私たちも理解をしておりますが、先ほども申されたように、肥育農家が繁殖農家に与える影響等もございますので、今後ともしっかり見極めて、早め早めの手が打てるようにということはこれまでも指示しておりますので、しっかり継続的に協議をするように指示をしていきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  「備えあって憂いなし」ということわざがありますように、早く方向性を決められ、専決処分してでも体制を整えられるよう申し上げておきます。  次に、牛マルキン事業について伺いますが、国においても枝肉価格の下落に伴い経営が悪化していることから、肉用牛肥育経営安定交付金制度、牛マルキン事業を発動されました。本事業は、御承知のとおり、総収益が生産費を下回った場合、差額の九割を補填する事業でありますが、これまで地域算定方式で実施されておりましたが、県間の格差が大きいため、国内を十ブロックに分けて地方ブロックで算定するようになったことから、二月販売分は一万五百二十七円であったものが、三月販売分は一十七万一千七百一十一円、四月販売分が二十三万一千九百六十四円の発動となり、いかに経営が悪化していることがお分かりになると思います。  また、五月販売分につきましては、本来なら二十一万三千二百七十九円交付されるはずのものが、五万三千三百一十九円減額となり、一十五万九千九百六十円、六月販売分が一十五万七千一百三十八円の交付額となっております。これは、枝肉価格の下落が想定以上に赤字が膨らみ、交付額の四分の一を賄う農家の積立金が枯渇状態になったもので、減額交付は今後も続く見通しのようであります。このような状況では、一頭当たり販売価格が生産費を大きく下回り、頭数が多いほど経営が圧迫されることから、購買意欲を低下しかねないとも言われております。  そこで、マルキン事業については市長も御承知のとおりと思いますが、この状況は長く続くと予想されますので、さらに御理解を頂くために、五月販売分で交付額の内容を申し上げますと、まず当月分の枝肉単価は一千八百九十四円、枝重五〇九キログラムで九十六万四千四十六円に内蔵、皮代を含め販売高は九十七万二千七円となります。これから、素畜費、生産費、家族労働費一百二十一万三千四百二十九円を差し引くと、二十四万一千四百二十二円の赤字となり、このうち九割が補填対象で二十一万七千二百八十円になりますけれども、これから負担金四千円が控除され、残額二十一万三千二百八十円の四分の三の国の交付分のみである一十五万九千九百六十円が交付額となるわけであります。  理解頂けたでしょうか。御理解頂いたと思って説明いたしますが、積立金の負担金はマルキンの発動状況に基づき、農業畜産業振興機構で都市都道府県別に定めることになっておりまして、本県の肉用種一頭当たりの負担額は、昨年度が七千円であったものが、今年度は約十倍の六万八千円になるということであります。農林水産省は、四月から九月分の追加納入は猶予され、十月以降も当面免除し、国費分の四分の三を交付されるようであります。このように一時的な猶予はあるものの、今後多額の出費になりますが、本市としてどのように対処し、支援を考えておられるものか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  議員、現在質問の中でもおっしゃいましたように、四月から九月までの生産者の追加納付金は猶予となっております。十月以降、宮崎牛などの肉専用種の生産者負担金は、一頭当たり六万八千円とされておりましたけれども、先般、国では肥育牛経営の資金繰りが非常に厳しいという状況判断され、十月以降も生産者負担の猶予を行うことが決定されたと聞いております。  しかしながら、非常に厳しい状況が続いているという状況でございますので、この国の動向なども見極めながら、先ほども言いましたように、農業全般に関してコロナウイルスの影響、しっかり見極めていくように指示をしているところでございます。 ○十一番(竹中雪宏君)  前段でも申し上げましたが、肥育農家は厳しい経営状況の中で、負担額が増えることによって、さらに経営を圧迫すると言っても過言ではないと思います。例えば年間百頭出荷されれば、これまで年間七十万円だったものが六百八十万円になり、赤字にこの部分がプラスになりますと、かなり経営が厳しいということになるわけであります。最大限の支援策を講じていただくよう申し上げておきます。  次に、鶏卵の支援について伺います。  鶏卵についても、新型コロナウイルス禍による業務・加工筋の需要減を受け、七月までのM級の平均価格はキログラム当たり一百五十四円で、過去五年の平均価格より一五%安に落ち込んでいるようであります。また、日によっては一百四十五円台ということで、記録的な低卵価となったことも報告されておりますので、鶏卵農家の厳しさも理解していただけると思いますが、本来ならMS、M級といいますと、―――――――――――――――――――――――栄養価も高いことから一キログラム十五個から十六個で、最低でも二百円はしないと経営は苦しいと思われます。その理由として、二L、L、S玉は通常M玉より安い価格で取引されることから、全部をプールして、平均一百八十円から一百九十円前後で販売されれば経営が成り立っていくものと私は試算しておりますが、担当課長の所見を伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  おっしゃいますように、鶏卵一キログラム当たりの生産ラインとしては、一百九十円前後だと私どもも認識しておるところでございます。現状の鶏卵価格は例年になく低迷しておりまして、養鶏農家の経営状況は厳しい状況と考えております。 ○十一番(竹中雪宏君)  もう少し詳しく説明をいたしたいと思いましたけれども、時間のほうが迫ってまいりましたので、最後になろうかと思いますが、先ほど申し上げた価格からいいますと、現状の状況と採算ベースに合う格差が、キログラム当たり卵一個当たり三円、十六個にしたときが四十八円、キログラム当たり差が出てくるわけですね。これが非常に影響を及ぼしているということでございます。  このようにコロナウイルス禍の影響を受けている鶏卵農家においても、大変厳しい状況が理解していただいたと思いますが、ぜひ、この時世を乗り切るために支援が必要と思いますが、どのような支援を考えておられるものかということで通告をしておりましたところ、今回の補正において、価格差補填事業の生産者積立金支援としてJA系統にキログラム当たり五十銭、商系に一円の予算計上がしてありますが、これで経営を継続できると思っておられるのか伺いますけれども、鶏卵の状況。  時間になりました。終わりますが、この件について伺って、今後の支援策を示していただきたいと思います。短めで結構です。 ○市長(村岡隆明君)  今、御質問の中にありましたとおり、今回の九月補正におきまして、生産者負担金の一部支援の予算をお願いしております。完全にこれでカバーできるものではないと思っておりますが、しっかり鶏卵の部分についても見極めていきたいと思っております。 ○十一番(竹中雪宏君)  これで終わりたいと思います。少し時間が延びたことをおわび申し上げます。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時四十五分                     開議 午前十一時  〇分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、七番小東和文議員の発言を許します。小東和文議員。 ○七番(小東和文君)  最近では、豪雨による災害、災害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。  国政では、長期七年八か月に及ぶ安倍政権も終わり、菅内閣が昨日スタートしましたが、今なお新型コロナウイルスと地球規模の温暖化で、世界中が経済、精神まで落ち込んだ状態にあり、明るい話題もなく、三密を避け、安易に気分転換もできません。県外に行くのも自粛を要請され、どこに行っても人はまばらで、コロナウイルス感染を警戒し、店も旅館も利用せずにとんぼ返り、このままだといつになれば地域経済は動き出すのか不安が募るばかりの現状であります。このコロナも一旦終息するかのように思われましたが、都城市、小林市までもう既に第二波が来ているのではないかと、不安な日々を過ごしているのが現状であります。一刻も早くこの新型コロナウイルスの終息を願い、自由に活動できる日が来ることを願っております。  それでは、通告書には新型コロナウイルス感染症対策についてが先になっておりますが、順番を変えて、宿泊施設割引クーポン券配布についてお尋ねしてまいります。  六月定例会一般質問で行う予定でありましたが、不可避的にできなくなりまして、市長はじめ皆様方に御迷惑をおかけしたことを心より感謝とおわびを申し上げます。  また、この件に関しましては、複数の議員の方から鋭く指摘があったと聞いているところであります。市民の方からも問題をうやむやにすべきでない。正々堂々と突き詰めてほしいと、多くの市民の声であります。隠せば隠すほど徹底してやるべきであるとの指示でもありますので、質問させていただきます。  また、重複するところもあると思いますが、税金の投入である以上、公正公平に市民が納得できる答弁をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  まず、三月二十五日、京町温泉旅館組合から新型コロナウイルス感染症拡大で宿泊施設で売上げ減少などの影響が広がっているとのことで、市長宛てに対策を求める緊急要望書の提出がありました。これに対し市長は、まずは即効性のある経済対策に取り組みたいということで、市民向け割引クーポン券を発行されました。このことに関しまして、市民の方よりたくさんの疑問が投げ込まれまして、あなたたち議員は一体何をしているのかとおしかりを受けましたので、これらの疑問点についてお尋ねしてまいりますのでよろしくお願いいたします。  まずは、クーポン券配布の経緯についてお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  令和二年二月二十七日に、九州大学女子バレーボール連盟より、三月下旬に予定していた強化練習会延べ宿泊数八百三十四泊の予定について、新型コロナ感染拡大から中止の連絡があり、その他中学校や高校のスポーツ合宿等も中止が多くなってきていたところでございます。  市役所では、二月二十八日の第一回コロナ対策会議でホテル、旅館での宿泊キャンセルやマスク、消毒液の不足している状況等を報告いたしております。三月四日には、京町温泉旅館組合の定例会が開催され、宿泊キャンセル等で資金繰りが困難な状況が報告があったとともに、金融機関が招聘されまして、融資制度の説明等もされたとお聞きしております。  三月十八日には、真幸地区コミュニティセンターで観光協会、京町温泉旅館組合長の同席で、宿泊キャンセルの現状など報告を受け、対応策の聞き取りを行ったところ、同日の夜には、京町温泉旅館組合員が緊急招集され、具体的な対応策を協議、翌十九日に市役所で旅館組合三役から支援事業の素案提示等を受けているところでございます。  また、三月二十五日に、京町温泉旅館組合三役が新型コロナウイルス感染症の宿泊事業者への悪影響を最小限に食い止めるための緊急要望書を市長へ提出されましたが、その際、旅館組合三役には、市長より要望内容に応じた市の支援事業の方向性を説明いたしたところでございます。  三月二十六日、市と観光協会事務局が協議を行い、事業推進に当たっての手続整理をいたしております。  三月二十七日に、真幸地区コミュニティセンターにおいて緊急事業説明会を開催したところ、宿泊事業者十八社のうち十七社が参加し、クーポン事業の概要を説明し、事業執行の総意を得たところでございます。三月三十日に説明会に不参加の一社に個別に説明会を行い、事業執行の同意を得たところで事業内容が決定したことから、四月一日専決処分としたところでございます。 ○七番(小東和文君)  これはコロナウイルス感染対策で先ほども申されました専決処分された事業でありますが、要望書が提出され、急遽専決処分でこのクーポン券配布に至ったわけでありますが、専決処分というのは議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであることを認め、地方自治法第百七十九条第一項の規定により専決処分したとありますが、このような事業は大小にかかわらず、市長は市民代表である議会の意見を聞き了解を得て行うべきであったと思います。議会制民主主義の観点からすると、議会軽視と思われても仕方がないのではと思います。  急遽その時点で議会を開催することは、そんなに難しいことではなかったでしょう。専決処分しているから議員は知らない。だから市民の方から言われるんですよ、「何で議員が知らないのですか」と。宮崎県内でいち早く、テレビでえびの市が宿泊施設割引クーポン券を発行とマスコミ報道されましたが、本当に専決処分するべき事業、時期であったのか、決裁制度はどのようになっているのか、その中で報告、連絡、相談体制の不備はなかったのかと疑問に思うわけなんですが、このことに関しまして市長はどう思われますか、お伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  ただいま御質問の中にもありましたとおり、できれば定例会の議会の中できちんと議案として提案して委員会付託等も含めて結論を得るということが大事だと思っておりますが、専決処分ということに関しましては、議会を開催するいとまがないと、緊急性というところに鑑みて、今回決断をしたところでございます。先ほどの課長の時系列での説明のとおり、非常に困ってらっしゃる状況、しかもコロナウイルスがどういった今後状況になるか判断ができない状況もあって、市内での流通といいますか、そういったものを判断するには早急に結論を出す必要がございましたので、専決処分という形で判断をしたところでございます。 ○七番(小東和文君)  私はそんなに緊急性はなかったのではないかと、議員はステイホームしてたわけでございます。もちろん決定権は市長にあるのですが、専決処分するに値したのか、時期的になぜこの時期に、ほかの市町村が、まだこれといった具体的な対策が示されていない中、えびの市が宮崎県で一番先に、このような納得いかないような疑問点の多いと言われても致し方のない税金の使い道をやっている。おかしいと思いませんか。税金は常に公正公平でなければならないと思いますよ。  市長は、六月定例会前に、各団体の連名によって要請を受けて四期目出馬を表明されました。産業団地の完成から企業誘致問題、コロナ対策と、大成させる責任があると、だから出馬するというのは理解できるんですよ。だから、今回のこの宿泊クーポン券に関しましては、次期出馬へのパフォーマンスだと思われても仕方のないことだと思いませんか、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  私が四期目の出馬を表明したのは六月定例会でございまして、この四月の判断の時点では、まだ出馬も表明しておりませんし、当然パフォーマンスのための政策ではなかったということでございます。 ○七番(小東和文君)  そう思われても仕方がないということなんです。この割引クーポン券の発案者は市長ですか、観光商工課ですか。観光協会ですか、どのように決裁されたのか、まずお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  経過の中でも御説明いたしましたけれども、三月十八日に、京町温泉旅館組合が検討した支援事業につきまして、翌十九日に組合三役から提案、素案の提示を受けております。三月二十四日、庁内でのコロナ対策協議で京町温泉旅館組合からの提案事業を基に支援策の内容精査を行いました。三月二十五日の京町温泉旅館組合による要望書提出の際には、市長より市の考え方を説明しておりますことから、事業内容につきましては、観光協会や宿泊施設との話合いを進める中で、事業のルールや方向性が決まっていったと判断いたしております。三月二十七日には、宿泊事業者十七社に対し事業説明会を実施しておりますが、宿泊事業者十八施設への説明が終了した三月三十日に、全ての事業者への事業への総意が得られたことから、同日に専決処分も含めた事業内容が確定したものでございます。 ○七番(小東和文君)  えびの市観光緊急誘客対策事業費の市民向け割引クーポン券、先着五百名様限りの四千円割合プラス二千円の商品券についてお尋ねします。  まず、四月六日に宮日の新聞折り込みチラシを見ますと、クーポン券利用可能な十八施設の電話番号は記載されていますが、お問い合わせ先、えびの市観光協会と書いてあるだけで肝腎な電話番号が書いてない。これはどういうことかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  問い合わせ先であるえびの市観光協会の電話番号がチラシに掲載されていなかったことにつきましては、御迷惑をおかけしたところでございます。事業を進める中で、四月二日に観光協会からチラシ内容の確認依頼が届きましたが、その段階でも市長も気づかれており、市から修正の依頼をいたしております。しかし、チラシ印刷やチラシ持込みのタイムスケジュールの関係上、印刷が間に合わなくなるおそれがあり、結果的にはチラシに観光協会の電話番号が掲載されなかったところでございます。 ○七番(小東和文君)  慌ててつくって、これが専決処分した結果がこうなるわけですよ。四月三日までに完了しなければならなかったと。観光協会には校正のときに伝えたということも聞いたわけですが、ばたばたしていて間に合わなかったと思うわけなんですが、何をそんなに急ぐ必要があったのかということ、それは計画性がなかったということではないですか。三月二十七日にチラシに載せるときに、施設側にどのように載せるか伝えましたか。主催者のほうでしっかり目的を伝え、確認に確認して最終的段階でチラシを完成させるというのが原則だと思うんですね。  では次に、山麓温泉、えびの市国際交流センター、吹上温泉、この三施設の宿泊料金はいずれも四千円未満ですが、クーポン券利用で素泊まり特別プラン四千円がゼロ円、お土産つき差額分をプレゼントしますとなっていますが、詳細を教えてください。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  議員の言われる三施設につきましては、クーポン券額面の四千円未満の宿泊料金であることから、地元特産品、野菜の詰め合わせや温泉卵等のその他のサービスを提供するなど工夫していただいて、四千円以上の宿泊プランになるよう計画されたところでございます。 ○七番(小東和文君)  お土産をつけたと、これも全部無料ということなんですよね。チラシの中にもう一つ、二施設、十兵衛とスパ・プラザ湯遊の中に宴会プラン、宴会が無料と書いてありますが、全国的にこの新型コロナウイルス感染症による自粛要請してくださいという中で、このような宴会開催というものに市民の税金を投入してよいものかと思うわけなんですが、いかがお考えでしょうか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  割引クーポン事業開始した四月当初の時点では、宮崎県でも感染者は数名出ておりましたけれども、えびの市内はもちろん西諸地域でも新型コロナウイルス感染者は出ておりませんでした。当時の宮崎県の対応方針でも、感染未確認地域においてはイベント等も実施、公の施設も通常開館等を行うとしておりましたので、市内での流通ということに関しましては、大丈夫だという判断をしたところでございます。当然宿泊事業者には、そういったコロナウイルスの感染対策をしっかりとっていただくことと、近隣での陽性患者が出た場合には、直ちに事業は中止するといった旨の説明も事前に行っているところでございます。 ○七番(小東和文君)  六月定例会でも同僚議員からの質問があったかと思いますが、四月六日午前九時に、自治会の行政連絡会議が開催され、この市民向け割引クーポン券について説明があり、各自治会長はそれを持ち帰り、各自治会の方へ回覧文書を配布されました。その日の夕方に、このクーポン券についてMRTテレビでも放映されましたが、多くの市民は土・日の同じ日の新聞折り込みチラシでこの事業を知ったと思います。  そして、このチラシ配布後すぐに予約が始まり、四時間足らずで五百人分の予約が埋まったという説明がありました。このような状況は、事前に情報を得ていた者が、配布開始直後に不正に予約をして、不正利得を得たと疑われても仕方がないと考えますが、どうお考えでしょうかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  ただいま議員御指摘のとおり、多くの市民の皆様は、四月六日の新聞折り込みチラシや自治会連絡文書でお知りになっておられますが、四月三日のUMKニュースや五日の宮日新聞の記事において知り得た市民の方々もいらっしゃると認識はいたしているところでございます。 ○七番(小東和文君)  市民感情から考えたとき、回覧前に完売というのが不信につながっているんですよ。誰が考えてみても不審に思いますよね。そのチラシを見てすぐに、ある宿泊施設に予約の電話を入れたところ、既に売り切れてありませんとのことで、観光協会に電話してみてくださいとのこと、先ほどお尋ねしましたとおり、観光協会の電話番号も記載されていない。前日までに宿泊施設に予約が必要とありますけれども、ほとんどが既に完売の状態、何しろ四時間で完売なんですからね。事前に親戚、友人に知らせていたのではないのですか。一人六千円ですよ、クーポン券を利用された方はどのようなルートで手に入れられたのか、誰が、いつ、クーポン券を使用したのか把握してありますか。一覧表がありますか、お尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  まず、このクーポン券を利用するためには、利用したいグループ代表である市民が、宿泊施設へ直接宿泊、食事の別、日時、人数等を予約する必要がありました。全ての利用者の氏名を申告する必要はないところでございます。宿泊施設は、予約された人数分のクーポン券と田の神さあ商品券を京町温泉駅観光交流センターで受領し、各宿泊施設で保管いたしております。その後、予約をしたグループが利用したいと指定した日時に宿泊施設へ行き、食事あるいは宿泊することで、宿泊施設からクーポン券を渡されます。そのクーポン券裏面に住所・氏名等を記入すれば、二千円分の田の神さあ商品券が受領できるという流れとしていたところでございます。宿泊食事券証明書につきましては、宿泊施設が観光協会へ請求する際の添付資料ですので、利用者氏名等の記入につきましては、本人あるいは宿泊施設、どちらでも可能であると任意としておりました。  クーポン券につきましては、裏面に氏名等の記入をさせていることから、観光協会が利用者を記録し、一覧表を作成しているところでございます。 ○七番(小東和文君)  また、本人は知らない間に自分の名前が予約されていたという話も聞いたわけであります。「先着五百名様限り」と記載されていますけれども、先着とはどのように考えているのかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  クーポン券を利用した市民一人一人が直接京町温泉駅観光交流センターへ先着で受け取りにいかれたわけではございません。先ほども答弁申し上げましたが、まず、利用したいグループ代表である市民が直接宿泊施設へ人数の予約をしており、その際、氏名等の聞き取りは行っておりません。宿泊施設は予約を受け付けた人数分の枚数について、予約受付のたびに、あるいは複数グループの予約を合計して、宿泊施設が京町温泉駅観光交流センターにて先着順で予約枚数分のクーポン券等を受領したものでございます。 ○七番(小東和文君)  先着の意味は「応募や申込みについて、先に到着したものから順に対象として取り扱うことを指す表現のこと」と辞書に書いてあります。先着は先着で仕方がないとは思うんですが、やり方がおかしい。先着というのであれば、それなりに市民の税金でありますので、公正公平に行うべきと思います。実際にクーポン券を利用者に手渡ししたのはどこですか。宿泊施設ですか、観光協会事務所ですか。本当に予約した市民一人一人に手渡ししましたか。いつ、どこで、誰が、どのようにクーポン券を配布したのか五W一Hでお答えください。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  予約を受け付けた宿泊施設は、四月六日に京町温泉駅観光交流センターで予約された人数分のクーポン券と田の神さあ商品券を受領し、各宿泊施設において保管しております。その後、予約をしたグループが利用したいと指定した日時に宿泊施設へ行き、食事あるいは宿泊することで宿泊施設からクーポン券を渡されます。そのクーポン券裏面に住所・氏名等を記入すれば、二千円分の田の神さあ商品券が受領できるという流れとしていたところでございます。 ○七番(小東和文君)  繰り返しになりますが、確認ですが、今言われましたけれども、市民の方でクーポン券を利用したい方は、まず最初に電話で旅館、ホテルなど宿泊施設に宿泊や懐石料理の予約をすると、そして、その旅館業者は観光協会に行って、予約のあった分のクーポン券を受け取る。それを持ち帰り、宿泊者が利用した日、予約した日に四千円の割引クーポン券に住所・氏名を記入すると、そうするとその場で田の神さあ商品券二千円分がもらえる、これでよろしいんですか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  そのとおりでございます。 ○七番(小東和文君)  先月中旬には、宮崎市の有料老人ホームで新型コロナウイルス感染十七名がクラスター感染者集団が発生したとありましたが、あのときにも、あの時点でも全国的にコロナ感染症拡大対策中ですよ、自粛要請等の影響により、宿泊予約や宴会が激減している。市民に地元を支えてもらうことで消費拡大につながるとの思いで、この事業を専決処分したとのことなんですが、この事業は、えびの市ではまだ出ていないから、先ほども市長から申されましたけれども、大丈夫と思われて判断した事業だと思うのですが、みんなコロナ感染が怖いから県外から人が来ないわけでしょう。そんな時期に市民対象に税金で割引宿泊クーポン券を発行して、おまけに二千円の商品券まで差し上げて、無理に宿泊をさせるべきではないと思いませんでしたか、お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほどの答弁と少し重なりますけれども、当然基本的には市外からの多くのお客さんを見込んでいたわけでございますけれども、ほとんどがキャンセル、当然県外からの移動、そういったものも控える中で、逆に市民の中でお金を流通させると、その方法しかないということで、市民に限って市内の宿泊業を使っていただくと、これであれば、当然宴会等を活用されるときはコロナ対策をとってからということではありますけれども、その時点では一番有効な経済刺激策ではないかと判断したところでございます。 ○七番(小東和文君)  先着五百名様、使用済みは四百九十九枚利用されたわけなんですが、田の神さあ商品券に関しましては、市内の加盟店飲食店など五百三十六店舗で利用できるわけでしょう。結果的に二千円分、これは五百円券の四枚セットですが、この商品券五百セット、いわゆる一人一回限り使用できるわけですので、五百枚の市内利用加盟店の現時点での利用状況をお知らせください。何店舗の加盟店で利用されたかということです。市民向け割引クーポン券の利用状況を見ると、新聞チラシでは十八施設が利用可能となっていましたが、利用されたのは十二の施設のようですが、田の神さあ商品券は、市内の加盟店五百三十六店舗で使えるわけでしょう。後で聞いたわけなのですが、商品券に関しては使用期間が六か月で九月三十日ということなんですが、それもチラシには書いてない。今現在、実際に加盟店で使われた枚数、店舗数が分かれば教えてください。
    観光商工課長(吉留伸也君)  観光協会の速報値報告によりますと、商品券につきましては、八月三十一日現在で市内四十店舗千七百八十六枚、八十九万三千円分が換金されているところでございます。田の神さあ商品券につきましては、補助金を原資に観光協会が商工会から購入しておりますけれども、有効期限が半年間となっており、さらに商品券加盟店が商工会で換金するのに二か月間の猶予を与えていますので、商品券利用実績が分かるのは、早くても十二月以降だと担当課としては考えているところでございます。 ○七番(小東和文君)  今話を聞くと、あと二百枚弱ということですね。これはどこで利用したのか、使用したのか分かりますか、追及できますか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  現在、主に小売業、ガソリンスタンド、建築業、飲食店など市内全域で利用されている状況については報告されているところでございます。 ○七番(小東和文君)  どの店舗で利用されたのか、これは追及できますかと聞いているんですけれども。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  商品券につきましては、全て通し番号が記載されており、どの事業で使われた商品券かも商工会のほうで把握できるようになっておりまして、最終的に、換金に来た事業者の方がどういった商品券を換金されたかは、全て分かるようになっているところでございます。 ○七番(小東和文君)  いいですか。市の観光緊急誘客対策事業費ですよ。これにトータル三百五十万円使っているんですよ。市民に地元を支えてもらうことで消費拡大を図ることが目的のはずでしょう。二千円分の商品券五百セット、金券一百万円が使われるということでしょう。このことに関しましては、どのように考えられるものか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まずは、旅館業の皆さん方が非常に切迫されてるということで、宿泊施設での消費喚起、クーポン券を活用したわけでございますが、さらに、それ以外の商工業者の皆さん方にも影響が、当然その時点でもございましたので、あわせて市内の商工業者に経済活性化につなげていただきたいという思いで、プラスで田の神さあ商品券も追加で取り組んだところでございます。 ○七番(小東和文君)  商工業者にも反映させるようにということだと思うんですが、今回のこの事業に三百五十万円使われたわけですが、この五百人と設定された根拠は何なんでしょうかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  さきの質問にお答えいたしましたが、三月に開催が予定されておりましたスポーツ合宿や大会が全て中止となったことによりまして、そのスポーツ合宿において補助金の交付申請を行っていた団体に対し申請を取り下げる手続を依頼したところ、九州大学女子バレーボール連盟強化練習会の中止に伴う影響が大きく、全体で十六団体、延べ宿泊数九百四泊の減少、宿泊のキャンセルだけでも被害額が三百万円を上回ると推計されたところでございます。三月十九日に、旅館組合から報告を受けた事業素案市民向け一泊四千円割引のクーポン発行と、特典としての田の神さあ商品券二千円分発行を基準に、宿泊キャンセル相当額の五百万円を割戻した人数で五百人となったところでございます。  失礼いたしました。宿泊キャンセル相当額の三百万円を割戻した人数で五百人分となったところでございます。 ○七番(小東和文君)  四月二十日の全協で、観光商工課長の答弁に「宿泊食事商品券がどういうところで使われたか、実績を取りまとめていただくことになっている」と答弁されていますので、当然議会に報告はあるでしょうが、この商品券は割引クーポン券とセットになっているので、ほとんどが京町で使われたということになると思いますが、飯野、加久藤、真幸、えびの高原と地域別にこのクーポン券の利用状況は出ているわけなんですが、六月定例会での実績状況での食事等では、飯野地区はゼロ、加久藤地区七十二人で、真幸に至っては三百二十九人ですよ。この事業に参加した十八施設のみに使用できるクーポン券だったからですか。同じ市の税金ですよ。食事券に関しては、宿泊施設だけではなく、苦しいのは市内の飲食業者の方も同じではないのですか。この数字を見て市長は公正公平と思われますか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  当然ですね、コロナの影響を受けているほかの飲食業の方々もいらっしゃったわけでございます。先ほど来、専決処分で決めたと、この宿泊業の皆さん方が緊急に逼迫した状況だったということもあって、最初の第一弾のこの経済支援策については宿泊施設プラスアルファで二千円分の他の商工会の皆さん方、当然その後には市内の飲食店の皆さん方へのいろいろな支援策等も打ってきておりますので、この時点では、緊急性のある宿泊施設をまずは救済したいという思いで行ったところでございます。この後の政策については、今疑義がございました飲食業であったりとか、そういったところでも活用していただいておりますので、第一弾としては宿泊業を支援したいということで専決処分をさせていただいた事例でございます。 ○七番(小東和文君)  もともとは宿泊業者だったと。だから専決処分に問題が出てくるんですよ。クーポン券の六月の全体協議会での利用状況を見ますと、先ほども申しましたが、十二施設の利用があったと。主に六施設が三十八人、七十二人、五十八人、百一人、六十一人、百十七人と使用済みになっていて、施設名は黒塗りになっている。なぜ黒塗りになっているのか、私も個人情報の保護に関する法律、通称個人情報保護法を調べてみたのですが、個人情報保護法の何条何項を適用した結果、黒塗りとなったのか、法人名などは個人情報の対象となることはないが、なぜ個人情報保護法を適用したのか、これについては、六月定例会一般質問で複数の議員が質問されていますが、なぜ黒塗りにされたのか、いま一度お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  情報の公開に当たっては、個人情報保護法ではなくて、えびの市情報公開条例第七条第三号に基づき非公開と判断し、黒塗りとしたところでございます。 ○七番(小東和文君)  今、市長がえびの市情報公開条例に基づいてということでしたが、私の考えからすると、市民の税金を投入した観光緊急誘客対策事業費ですよ。不正がなかったというのであれば、なぜ黒塗りにするのか私には理解できないわけなんですよ。行政機関として、市の条例として、そのように解釈するのであれば、今後検討する余地があると思いますよ。それではどのようにクーポン券が配布されたのか、何を基準に配布枚数が確定したのか、疑問を持って当たり前だと思うわけなんですが、いかがでしょうか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  繰り返しの答弁になりますけれども、クーポン券を利用したい市民一人一人が、直接京町温泉駅観光交流センターへ受け取りにいかれたわけではございません。まず、利用したいグループ代表である市民が、直接宿泊施設へ人数等を予約し、宿泊施設は予約を受け付けた人数分の枚数について、予約受付のたびに、あるいは複数グループの予約を合計して宿泊施設が京町温泉駅観光交流センターにて先着順でクーポン券を受領した結果として、宿泊施設への配布枚数が確定したものでございます。 ○七番(小東和文君)  結果的には、旅館から先着予約をされた枚数だと思うわけなんですが、説明会で議論した結果で想定外だったとか、均等割がなかったために早く売れてしまったとか、それだけではなく、不当利益に走ったのではないのですかと言いたいわけですね。総額三百五十万円の財源は市民の税金であります。この六施設については、何か不正があったのではと疑うのは自然でしょう。ましてやコロナ禍で苦慮しているのは旅館業、飲食関係だけではない。市長は三密を徹底して避けるコロナウイルス対策を認識し、また、全ての市民のことを考えて公平に透明に行政を執行しなければならないわけであります。  私たち議員も、市民の方からおしかりを受け、それなりに調査をして言いたくもないことを言わなければならないのですよ。クーポン券の配布がたったの四時間で終了した状況は、不当利得をした人がいたと思われても仕方のない状況であります。今回のクーポン券配布に関して、不正が行われ一部の人だけに税金が使われ、不当利得を得ている者がいるとすると、問題ではないかと思うんですよ。えびの市を明るいまちにするためには、透明な行政を求め、徹底的に追及していかなければならないと思います。なぜこのようになったのか、市長の責任は重大なことであります。市長どう思われますか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  事業そのものがまだ完結はしておりませんけれども、まずは、非常に人気が殺到して、短時間でこのクーポン券がなくなったと、利用したい市民の皆さん方が利用できなかった。私たちとしましても、このように短時間でなくなる予想はしておりませんでしたので、非常に人気があった事業ではあったわけでございますが、ほぼ今の進捗状況を見ると、ほとんどのクーポン券が地元の旅館、地元の商工業者で使われて、全てのその使用していただいた方も、市民の皆さん方が使用していただいたということで、当初の目的は達成されてると思っております。今回の御質問の中でいろいろ不審な点等も頂いておりますので、しっかり観光協会のほうからの実績も上がってくるだろうと思っておりますし、市のほうでも、補助金の最終的な取りまとめの中では、こういったものもしっかりチェックしていきたいと思っております。 ○七番(小東和文君)  市民の方のうわさではありますが、クーポン券を配る前にもう既に手に入れていたのではないかと、予約ブックに既に記載されていたのではないかと不審に思っているんですよ。チラシによると、このクーポン券は期間限定の市民一人一回限りの利用で、予約は前日までに宿泊施設への予約が必要であります。予約をしたら、宿泊施設に行ってクーポン券の裏面に住所・氏名と利用証明を記入しなければならないとありますけれども、この手続が本当になされたのかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  担当課におきましては、事業がクーポン券の利用が済んでおります六月三日の日に、京町温泉駅観光交流センターでクーポン券の裏面への住所・氏名の記入状況、宿泊施設からの宿泊食事券証明書との突合を行っております。全てのクーポン券裏面にえびの市の住所と氏名の記入、証明書への住所・氏名の記入がなされていたことを確認したところでございます。 ○七番(小東和文君)  五百枚のクーポン券は配布するまでどこに保管してあったのか、宿泊施設に事前にあらかじめ配布されていたのか、観光協会に保管してあったのか、チラシによると予約者が宿泊施設に行き、利用証明書に住所・氏名を記入して、あわせて商品券を受け取る、そういうシステムになっています。市民一人一回限りとあります。市内在住者のみが利用できるクーポン券であります。宿泊予約百四十一名、会食予約三百五十九名、合計五百名が四時間で予約したとありますが、一人、〇・五分、三十秒で予約したことになりますが、予約して利用する日に施設に行ってクーポン券の裏に住所・氏名を記入して、それと同時に商品券も受け取ったことになりますが、その注意事項のとおりに諸手続が行われましたか、再度お尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  繰り返しの答弁になりますけれども、予約を受け付けた宿泊施設は、予約された人数分のクーポン券と田の神さあ商品券について、四月六日に京町温泉駅観光交流センターで受領し、各宿泊施設において保管いたしております。その後、予約をしたグループが利用したいと指定した日時に宿泊施設へ行き、食事あるいは宿泊することで宿泊施設からクーポン券を渡されます。そのクーポン券裏面に住所・氏名等を記入すれば、二千円分の田の神さあ商品券を受領できる流れでございました。グループまたは団体の代表者が人数分をまとめて予約しており、五百人がおのおの予約したわけではございません。 ○七番(小東和文君)  施設への予約はばらつきがあり、クーポン券の多いところは一施設で百十七枚、百一枚と利用されていて、チラシから見ると六施設がゼロであります。宿泊費四千円の割引、二千円の商品券、一人六千円の無料券になるわけですが、どの施設もたくさんの市民に利用してほしいと思いますよね。欲しくなりますよね。先ほどクーポン券の配布の基準を伺いましたが、税金の使い方として余りにも不公平さがあると思いませんか、どうですか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  このクーポン券につきましては、各旅館にて先着順で受け付けた結果、予約の中で差が出たものと判断いたしております。 ○七番(小東和文君)  このクーポン券は何回も繰り返しますけれども、裏面に住所・氏名を記入することになっていますが、現金と引き換えられたクーポン券は観光協会に保管されているのですかお尋ねします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  先ほども御答弁いたしましたけれども、観光商工課において六月三日に確認いたしましたが、クーポン券と宿泊食事券証明書につきましては、京町温泉駅観光交流センターの観光協会事務局内に宿泊施設別に整理し保管されているところでございます。 ○七番(小東和文君)  観光協会に保管されているとのことですが、このクーポン券は、時と場合によっては今後の重要な監査証拠書類となりますので、しっかりと保管しておいていただきたいと思います。  先ほどから申しておりますが、市民の疑問で多かったのは、市民が四月七日から三十日までの二十三日間、期間限定の宿泊に百四十一人の予約があったということです。市内居住者の人たちが、予約開始直後四時間足らずで宿泊に百四十一人、懐石料理を予約した人が三百五十九人、併せて五百人ということでしょう。旅館、ホテルに一泊二食は安くても七、八千円でしょう。例えば一泊八千円としたら、クーポン券を使っても夫婦二人で手出しが八千円になります。自分の家は車で五分から十分以内なのに、八千円出して宿泊しますかと、それも百四十一人ですよ。百四十一人の宿泊があるとはとても思えないというのが市民の不信になっていたんですよ。税金をつかっているわけですので、市民の不信を払拭するために調査する考えはありませんか。調査は簡単にできると思いますよ。クーポン券に書かれた住所・氏名と宿泊先の旅館、ホテルの宿泊帳簿のつき合わせで簡単です。調査をされたらどうでしょうか。そして公表すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  宿泊のクーポン券も当然保管してありますし、旅館には誰が泊まったという帳簿も当然あると思いますので、確認はできるのではないかと思います。 ○七番(小東和文君)  簡単です。簡単にできます。多くの市民が納得できない。血税からの交付である以上、黒塗りして交付先を公表しない、しなかったというのもおかしいと思いますよ。そこに不正の疑惑があるからではないのかと考えるのが普通ではないでしょうか。情報公開条例云々で公表、公開しないということは、誰が考えてもおかしいと思います。誰を守ろうとしているのか。  市長の答弁の中で、旅館組合の会議の中で均等割を検討すべきだったと聞いていますが、間違いありませんかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  四月二十日の全員協議会の中でも答弁しておりますが、結果として、一部の施設に偏ったり、利用がないところもありましたので、旅館組合の中では次の課題として均等割、そういったことも含めて検討していきたいという話が出ているということは私のほうも確認しております。 ○七番(小東和文君)  その後、市長は「旅館組合が決めたものだから」とも言われていますが、間違いありませんかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  この事前の仕組みをいろいろ観光協会等とも協議をする中で、旅館組合の中からも均等割というような御意見も出たということも後ほど聞いておりますけれども、最終的には、現在執行したような形でやっていこうということで合意形成がなされたと聞いております。 ○七番(小東和文君)  この黒塗りの部分は非公開情報、えびの市情報公開条例第七条第三号となっていますが、当てはまらないと私は思うのですが、解釈の相違なのか分かりませんが、黒塗りになっているのは何か後ろめたさがあるから、不正の可能性があるから黒塗りにしてあるのではないかと思うわけであります。後ろめたさがなかったら正々堂々と表示すべきであると思いますよ。  多くの市民も不審に思っているわけであります。個人情報保護法云々と言われますけれども、何を隠し、何を守らなければならないのか、私は市民の血税の使い方を市民が不審に思っていることを解決するために説明し、納得していただきたいためにお尋ねしているわけであります。市長のお考えを伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほどの答弁と重なりますが、現在まだ観光協会のほうから実績の報告もございませんし、このえびの市情報公開条例第七条第三号の規定、これに関しましては、宿泊事業者の事業運営上の地位、その他正当な利害を害するおそれがあると判断した結果でございます。 ○七番(小東和文君)  私が思うには、これは事件としてもし事が進んだら、クーポン券の裏書の筆跡調査も可能なんですよ。それとまた、この四時間の間、宿泊業者に電話が本当にあったのか、これはNTTで回線使用の履歴を調べたら分かるんですよ。だから、隠せば隠すほど深みにはまる。偽証罪に値する可能性も出てくるのではないかとも思ったりいたします。  今年度の施政方針の中の当初予算の基本的な考え方のところに、未来へつなぐまちづくりを進めていかなければならない。そのため事業量や成果指標等の進捗、達成状況を常に意識して、前例や固定観念にとらわれることなく、市民目線を基本とした各種事業の手法や仕組み、最小の経費で最大の効果が得られるよう留意した予算となっていると言われています。市民目線、ここですよ。市民目線とは、市民は市長をトップリーダーとして選んだわけなんですよ。それに応えるためには、今回のクーポン券利用実績状況の黒塗り旅館名について、繰り返しになりますが、情報公開条例を逆手に公開しない十二施設ですか、そこを守るのか、市民は不正があったのではないかと疑惑を持っているのですよ。どう思われますか再度お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申し上げましたけれども、この黒塗りの部分の公開につきましては、先ほども申し上げましたとおり、えびの市情報公開条例で判断をしております。当然どこの旅館が何枚使ったと、旅館で使われたという実績は残っておりますけれども、そのことでその数字をもって、では、それが不正であるかどうか、そういったものも含めてしっかりとした情報にしないと、それだけの公開ということになると誤解を招くおそれもありますし、旅館にとっての損害といいますか、そういったものもある可能性もございます。当然不正があるので隠していると、後ろめたいから隠しているというものではございませんので、御理解頂きたいと思います。 ○七番(小東和文君)  不審に思っている市民は、前政権での安倍政権ですが「桜を見る会、森友、加計学園問題みたいにうやむやになったらいけない」と市民が言ってるわけです。  最後の質問になりますが、市長というのは市民目線に立って考えられる市民感覚を持った人物像でしょう。常に市民の立場に立って物事を考え、行動できる人が市長たるものだと思います。私たち市議会議員の役割は、市民の声を市政に反映させること、具体的には行政が正しく行われているかをチェックし、疑問点や問題点などがあれば厳しく追及する。これが私たち議員の仕事であります。  監査委員の方にもお聞きするつもりでありましたが、商品券の使用期間が六か月で九月三十日までということでありますので、加盟店から観光協会、そして観光商工課、それから会計、そして監査との流れのようでありまして、年明けになるのではとのことであります。このクーポン券に関する最終報告書が監査のほうに届きましたら、徹底的に監査を実施されることを願っています。  五月下旬に郵送されました特定健康診査受診券の注意事項の中に「不正にこの券を、受診券を使用した者は、刑法により詐欺罪として懲役の処分を受けることもあります」と記載されてあります。税金の使い方としては、これと全く同一のものと考えますが、調査後不正があったと判断された場合は、法的措置をとられる考えはありますか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  仮に刑法に触れるような事例が判明しましたら、法的措置も含めた対応を検討する必要があると考えております。 ○七番(小東和文君)  今後は、特に公金ですので、やはり透明性の高い市民がなるほどと納得する事業を展開されることを願っております。  時間がもう少しありますので、次に新型コロナウイルス感染症対策についてお尋ねしてまいります。  二番目にまいります。  新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入がなくなって、この先どうすればよいのか不安が募り、家賃が払えなくなったり、解雇や雇い止めにあったり、休業が相次いだりして生活保護受給者が急速に増加する兆しが出ているとのことでありますが、えびの市の実態はどうなっているのか。福祉関係者の話では、最悪の場合、経済的に苦しく自殺者が増える懸念もあるとのことですので、そうなる前に生活保護につなげるように現時点での困窮者への早急な支援が必要であります。  今日生きるためのお金がない人にとっては、生活保護が最後の頼みの綱ですので、一時的にでも審査を簡素化するなどして、より早く受給できる環境をつくるべきだと思います。絶対に自殺者を出さないようにしてほしいと思います。市長の思いをお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  現在、当市の生活保護申請件数は増加傾向でありませんけれども、今後新型コロナウイルス感染症の影響が長引いた場合には、生活保護申請も増加することが予想されますので、その際には関係機関と連携を図りながら、経済的な犠牲者を出さないようにしていきたいと考えているところでございます。  現状についてはよろしいですか。現状につきましては、福祉課長をして答弁をいたさせます。 ○福祉課長(黒木良二君)  私のほうからは、本市の生活保護の申請状況及び要保護者への対応等について説明をさせていただきたいと思います。  全国的には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けまして、四月の生活保護申請件数が前年同月比二四・八%増との報道もされております。本市の直近の月ごとの申請件数を申し上げますと、令和二年四月が二件、五月が一件、六月が一件、七月が二件、八月が一件となっておりまして、現時点において、昨年度と比較した場合に増加している状況ではないところでございます。  また、生活保護の決定につきましては、生活保護法により、申請があった日から十四日以内に保護の可否等を申請者に通告しなければならないとなっており、特別な理由がある場合には、これを三十日まで延ばすことができると規定されており、その規定に基づいて必要な審査を行っておりますが、要保護者が窮迫した状況である場合には、速やかに職権で保護を開始するということも法に定められておりますので、法に基づきながら、その状況に応じた対応を図っていきたいと考えております。  そのほか、緊急に食糧が必要な場合には、生活困窮者自立支援事業におきまして、関係機関と連携を図りながら緊急食糧支援等も行っているところでございます。 ○七番(小東和文君)  コロナに関しては、今から会社の倒産とか多くなってくると危惧しておりますので、よろしくお願いしておきます。  次に、学校教育でも多くの小中高校で休校が続き、県内の公立小中学校では緊急事態宣言が解けて再開され、そしてまた多くの小中学校で夏休みが短縮され、休校・再開の繰り返しになったわけですが、休校の間、子供の遊び、学習を継続させるためにあらゆる工夫を試みながら、また安全に配慮しながらいろいろな指導をされてきたと思うわけなんですが、児童生徒にとっては、地域や学校、家庭により大きな格差もあったと思いますが、学校が再開された今、規則正しい生活リズムを取り戻すことはかなり難しいと思うわけなんですが、学校再開後、どのような指導を重点的にされてこられたのか教育長にお伺いします。 ○教育長(永山新一君)  市といたしましては、やはり感染予防対策の徹底がまず第一で、そして学力の保障、やはり子供たちの学びが遅れたらいけませんので、その徹底を図ってまいりました。そして、やはり何といっても児童生徒の心身の健康をしっかり守るということを大事にしてまいりました。対応としては、毎月各学校で心のアンケートを実施しておりますので、気になる児童生徒の状況があれば、それを学校内で組織的にその支援、またその相談に乗って対応しているところでございます。 ○七番(小東和文君)  学校教育の現場では、子供仲間同士で一緒に過ごす時間を楽しく創造性あるものにする工夫などされていると思うわけなんですが、反面、このコロナウイルス休校の間にマスコミで取りざたされていました親からの虐待とか、不遇な環境に置かれた子供などの事件は市内小中学校でありませんでしたかお伺いします。 ○教育長(永山新一君)  新型コロナウイルス感染症による休業のため家庭で過ごす時間が増加し、各家庭での虐待等について非常に懸念はしておりました。しかし、現在のところ特別事件性のある事案の報告は受けておりません。 ○七番(小東和文君)  教育長におかれましては、常時かなり密に学校回りを行っているとお聞きしたのですが、校長、教頭先生との会議はどのくらいの頻度で行っているものかお尋ねします。 ○教育長(永山新一君)  大体二週間に一回程度、各学校を回らせていただいて、非常に多いかと思うんですが、それぞれ目的がございまして、危機管理の観点、それから学校マネジメント、学力向上、生徒指導等をねらいに校長先生方と協議しながら学校運営について助言等をしているところでございます。 ○七番(小東和文君)  ちょっと前になるんですが、今年の五月に報道された話なんですが、日本では入学式が四月に行われ、海外では多くの国が九月入学となっていますが、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校の休校が長引いたことについて、政府が九月入学について本格的に検討するということがありましたけれども、文部科学省なども問題点を洗い出す作業を開始し、論点をまとめるということでしたけれども、教育長はこの九月入学制に関してどう思われますか。 ○教育長(永山新一君)  このことに関しましては、やはり留学制度や世界に羽ばたく人材育成など、国際的な視点では大変意義があるものだと考えております。学校教育の抜本的な改革も含め、財政的な措置、法的な整備、社会全体の大きな転換が必要となるため、今後有識者による専門家会議等様々な意見を聞いた上で環境整備が行われ、年次的に計画を立て変更していくものであると考えております。 ○七番(小東和文君)  最後に、欧米諸国の秋入学と足並みをそろえる利点というのは理解できるわけなんですけれども、コロナ対策を契機としたこの九月入学導入というのは、やはり慎重に時間をかけて検討すべきことだと思っております。  もう既に二学期がスタートしていますが、コロナ感染のリスク軽減ということで、自主欠席というものもあるということですね。選択登校制、いわゆる対面式かオンライン選択か、検討の自治体もあるとのことですが、教育長はこのことについてどう考えられますか伺います。 ○教育長(永山新一君)  えびの市といたしましては、選択登校制につきましては検討はしておりません。ただし、保護者から感染が不安で休ませたいという相談や感染対策に関する相談等があった場合は、丁寧に相談に応じ、柔軟に対応しております。また、自主欠席につきましては、やはりこれも保護者のほうから相談があり、合理的な理由等が分かれば、校長の判断で出席停止、いわゆる学校に来なくても休みにはならないという対応も柔軟にしているところでございます。 ○七番(小東和文君)  以上で今期一般質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時 十二分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十四番蔵園晴美議員の発言を許します。蔵園晴美議員。 ○十四番(蔵園晴美君)  それでは早速一般質問に入らせていただきたいと思います。今日は一般質問の登壇者が三人ということで、いずれも新政会、竹中議員、小東議員そして私蔵園が一般質問をいたします。まさしく新政会デーではないかと考えております。しばらくの間お付き合い頂きたいと思います。  さて、七月豪雨、そしてまた台風十号によります被災者の皆様に対しましてお見舞いを申し上げます。また、十号災害に土砂災害におきましては椎葉村において行方不明者が四名、昨日の十日たった時点でもまだ安否が分かってないということでありまして、そしてまた、今日の昼のニュースの中でありましたけれども、ベトナムの家族の方からも安否を気遣う言葉が寄せられていたようでございます。  このように近年は風雨による大規模災害が増加しておるのが現状でございます。そのような中で、防災等につきましては、何といいましても情報伝達の重要性が問われてまいります。今回は、防災用の戸別受信機などにつきまして市長の見解を求めてまいります。  また本九月定例会におきましては、私ども議員の任期中に最後の九月定例会であります。次の九月定例会におきましては、新しい議員構成また執行部構成で行われると認識いたしております。そういう中で九月定例会で申しますと、十二月になりますと、新年度予算の査定も始まってまいります。そういう観点からも、今日は市長におきます考えなどを議論してまいりたいと考えております。  先ほども申し上げましたけれども、近年、豪雨災害等で多くの生命、財産が失われております。市民の安心安全を確保することが最重要課題であります。えびの市におきましては、防災伝達について屋外スピーカーより避難情報等が放送されております。風雨の強いときなど、ほとんどの家庭に伝わっていないのが現状であります。このことにつきましては、議会におきましても何回となく議論をいたしております。また、停電になりますと、テレビ・ラジオによる情報収集は全くできない状況でもあります。最近では、電話機におきましてもコンセントを利用して一〇〇ボルトの電源によって通話がされております。市民の安心安全及び生命、財産確保は行政の責任において、また市長の責任において確保しなければなりません。自助、共助、公助のとおり、まず自分の命は自分で守るのが基本であります。しかしながら、各家庭に情報提供するのは行政の責任であります。任務であります。  そこで、戸別受信機の設置について早急な対応が必要であると私は認識しております。この現状を市長はどのように捉えているのか、戸別受信機を各家庭に貸与し、市民の安心安全を確保してくれるのかという趣旨の下により、これより市長の見解を求めてまいります。  まず、一番目の防災用の戸別受信機設置状況についてお伺いしてまいりますけれども、防災無線放送難聴地域、ひとり暮らし世帯、障がい者世帯、行政事務連絡用、その他市内において戸別受信機の設置状況をお示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  市内の戸別受信機の設置状況につきましては、基地・防災対策課長をして答弁をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  現在の戸別受信機の設置状況でございますが、まず、難聴地域に八十一台、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校に二十一台、老人ホーム、介護保険施設等に十台、市役所庁舎及び出先機関に十五台、警察・消防署等関係機関に十八台、自治会長に六十五台、えびの高原施設に五台、指定避難所に七台、総数の二百二十二台となっております。 ○十四番(蔵園晴美君)  今回答頂きましたけれども、えびの市内におきましては、戸別受信機の設置状況につきましては、全体で二百二十二台ということであります。後ほどまた、この件については現状等も踏まえて質問をしてまいりたいと思います。  それでは、この現状の二百二十二台の戸別受信機設置状況でありましたけれども、五月、七月の豪雨災害で多くの生命、財産が失われております。防災無線専用の戸別受信機の設置を推進する自治体が見受けられておるのが今日でございます。豪雨、台風時などの屋外無線放送は、先ほども申し上げましたけれども、ほとんど聞こえないのが現状であります。市長はこの現状をどのように捉えておられるかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  演習場の使用状況であったりとか、そういった情報等も流しているわけでございますが、平常時は聞こえるところが広いと思っておりますけれども、豪雨のとき、締め切った場合等とかは、なかなか室外の防災無線の状況というのは聞こえづらいところが増えてきているというところは認識しているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  市長も私どもと同じ認識でございまして、ほとんど聞こえてないのが現状であります。また、将来的にはこの気象状況の変化で災害状況、これまで以上に大きなものになるとの報道もなされております。  そこで、この防災無線につきまして、戸別受信機設置を年次計画をもって整備するお考えはないものか、また新年度予算に反映できないものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今年に入りましてからも、日南市であったり、小林市であったり、アナログからデジタルに無線を移行する、これに合わせて戸別受信機の配布をしてきている自治体が増えてきているという状況は把握しているところでございます。  えびの市におきましても、現在のシステムを使いながら戸別受信機を増やしていくという方法も一つございますが、今回上程しております光回線、これも今回市内全域に配線されることになりますので、光回線を活用した情報提供、戸別受信機の増そういったものも考えながら、これまで光回線を使った情報提供というのは市民全域にはちょっと難しいという判断をしておりましたけれども、今回こういったことが実現すれば、光回線の活用、文字情報等も送れますので、こういったものも含めて検討していきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  この戸別受信機の早急な設置計画を申し上げるのは、七月の豪雨のときも京町地区の柳水流樋門、樋管といいますか、内水面を止めたときにも、もう地域の方に連絡が行く前に、水位が国道の水位がどんどん増してきて、連絡がないままに国道の通行止めもなされております。そしてまた、台風十号の避難場所の変更通知につきましても、真幸地区体育館は避難所には指定されていない旨のメールが議会事務局より八時五十五分に発信されております。そのことは、地域においては昼前頃に、昼前後に「開設はしておりません」と電話が来ているのが現状です。三時間四時間もたってからの連絡でございます。  こういう連絡体制を戸別受信機が全世帯に行き渡っていましたら、ものの二、三分もかからないうちに情報が伝達されます。二時間、三時間といいますと、もう集中豪雨のときには大変な状況になって、避難もできないような状況下になるのは、もう市長も十分認識はされていらっしゃると思います。そういう中で、戸別受信機につきましては、ぜひとも庁舎内で協議をされまして、来年の新年度予算に反映されることを強く望んでおります。  先ほど、小林市の防災戸別受信機につきましても市長は認識されていらっしゃいますけれども、小林市におきましては、市内の二十九か所に屋外情報手段として屋外スピーカーが設置されております。防災ラジオにつきましては、自宅に不在の場合でも、帰宅してからも聞き直しボタンを押すことによって再度聞くことができます。屋内への情報伝達手段として各戸一台を無償貸与しております。また、通常音量を落としていたとしても、緊急放送は最大音量で放送されます。さらに、乾電池でも作動しますので、持ち運びも可能、停電時には最大限の情報発信をしてくれます。  この受信機貸与につきましては、自治会加入世帯に一台、市内に住民票を有する世帯、これは自治会未加入も含めておるようです。学校、医療機関、介護施設など全て設置がしてあります。この未加入世帯用の防災ラジオにつきましては、地域からの情報は配信されないと聞いております。これらの戸別受信機を整備することにより、市民の安心安全、さらには命をも守ることができます。一刻も早い受信機が必要であります。  先ほども申し上げましたけれども、地域からの放送もできますので、そしてまた各自治会長に防災無線を通じて連絡しましても、自治会長はそれから各班のところに電話をしてまいります。それをすることによっても、何十分、一時間という時間を要してまいります。その間に災害は刻々と身近に迫ってまいります。そういう状況を想定したときには、胸がぞくっとする思いもいたします。  そういう観点から、行政からの自治会への情報伝達、自治会から各戸への情報伝達、一分以内、二分以内に完了します。先ほども申し上げましたけれども、十二月になりますと新年度の市長査定も始まります。我々議員として四年間の任期の中で、九月の本会議は最後の本会議、また一般質問であります。貴重な九月定例会でもあります。  市長、この防災用の戸別受信機、そしてまた自治会等の行事等の活用もできますが、ぜひ庁舎内で議論を頂き、新年度予算に反映していただきたく申し上げておりますけれども、予算編成に向けて協議をされるお考えがあるものか、いま一度お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど小林市の事例等も御紹介を頂きました。当市のシステムとまた違うところもございまして、当市の現在のシステムで活用できるところと活用できないところ、いろいろな状況もございます。また、先ほども答弁いたしましたとおり、今回予算を認めていただければ光回線が市内全域に張り巡らされると、そういったことの活用もできますので、しっかりと新年度予算編成の中で、どういったシステムが一番効果的なのか、そういったことを十分検討していきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  伝達方法はいろいろ方法があると思いますけれども、各戸に必ず来年度は設置頂くように申し上げておきます。
     市長は、FM放送において各戸に情報を流したいということも公約の中でも打ち出しておられましたけれども、私もこのFM放送受信機については提案もいたしておりましたけれども、それもできない状況下であります。さらには、電話で各戸に強制的に電話連絡をするという方法も提示されていらっしゃいますけれども、先ほど申し上げましたが、停電時にどのような手段をもって市民に情報を伝達するか、光回線もいいでしょう。  しかし停電時はどうなるか。携帯電話、スマートフォン、またえびの市のホームページ等でも情報提供されると思いますけれども、停電時には全く何の役にも立ちません。そしてまた高齢者におきましては、ホームページを開くその機材、パソコン等もまたスマートフォンも携帯等も持っていらっしゃらない方が数多くいらっしゃいます。この停電時の対応としての防災情報をどのような方法をもって市民に伝達されるものか、くどいようですがお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  当然かなりの頻度で停電が発生する可能性もございます。そういった点も含めてどういった状況で、先ほど提言があったような現在もうスマートフォンであったり、パソコン等はある程度の蓄電ができるわけでございますが、防災行政無線、そういったもので停電のときにも対応ができるのかどうか、そういったものも選定の材料にはなってくると思っておりますので、そういったものも含めて検討していきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  先ほど申し上げました戸別受信機の性能についてでありますけれども、えびの市が今持っておりますこの戸別受信機の二百二十二台の精度につきましては、私は分かりませんけれども、ほとんどの戸別受信機は電池内臓でございます。例え停電になりましても二日、三日は常に情報が入ってまいります。電気がなくても外の様子、行政が流す情報、そしてまた地域が流す情報、停電においても確実な情報提供がなされます。この方法しかないと私は認識して、強く市長に申し上げているわけでございますが、ぜひとも早急に、担当者と、そしてまた庁舎内での協議をもちまして、新年度予算にぜひ反映されることを申し上げておきます。情報伝達一分一秒を争う伝達であります。京町の事例も申し上げましたけれども、ひもを締めて、それがあるところに情報が行って、その情報もまた地域の方々に伝達する。それを全部今電話でやってるわけです。そのような伝達方式で市民の安心安全の確保、そしてまた生命の確保ができるとは、私は当然思いもしておりません。一刻も早い戸別受信機の設置を求めておきます。  次の二番目、三番目、補助制度を策定して補助事業によって戸別受信機を貸出しているというか、販売している自治体もあるようでありますけれども、ほとんどの自治体では無償貸与、これがもう最重要ではないかと思います。  昨日は、鹿屋市の状況もNHKテレビで放送されまして、戸別受信機は非常に市民から見て情報的には助かる。命拾いする情報提供の機器であるというようなインタビューもしてるんです。そしてまた、女性の方は川の水位は電話で刻々と連絡をもらって安心だという判断もされたようでございますけれども、電話の元の電気、停電があれば何の情報の伝達の役にも立たないのであります。  そういう中で、やはり市長としては、市民の安心安全の確保と生命を守る義務がありますので、先ほど来申し上げておりますが、早いうちに無償配布されますよう願っております。  次に、災害ごみの仮置場について、これは地域防災計画の中に反映されておりますけれども、先般、人吉の豪雨災害にボランティアで行かれた方のお話を聞きましたところ、ある地域によっては、災害ごみの搬出を四区分ぐらいに分けて家の前に出していた。非常に搬出がしやすかった。例えば家電製品、家財道具、木製品、金属、そういう部類に分けて道端に搬出をしていますと、ボランティアが収集に来たときに、仕分がしてありますから積込みもしやすいし、かなりスピーディに作業ができるということもお聞きいたしました。  さらには、災害ごみの搬出、仮置場まで早く持っていくことによって道路の開通等も早くなるわけです。その方は、この被災者による災害ごみの仕分搬出につきましては、人吉モデルで非常によかったとお聞きいたしております。地域住民にとってもいいわけです。道路にもいっぱい災害ごみが搬出されて、何から手をつけていいか分からないのが現状であります。えびの市におきましては、災害ごみの出し方について検討されて、仕分をして出すような、そういう協議をなされるおつもりはあるかないかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  災害が発生したときには、かなりのごみが発生することが予想されております。人吉の事例を見ても、搬出するごみを出す側もしっかりしたルールがあって出されれば運びやすいと、現在では、畳、布団、タンスなどの可燃物、自転車等の金属くず、木くず、瓦礫、家電類の七種類に分別を考えておりますけれども、状況に応じては、その種類を増やす必要もあると思っておりますし、そういったことをしっかり事前に市民の皆様方にも広報する必要があると思っておりますので、今後、事前の周知をしっかり図っていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  ぜひそのような対応をしていただきたいと思います。  また、人吉にトラックで行かれて、その災害ごみを仮置場まで搬出しようと友人のところに行かれた方の話です。その被災ごみの仮置場の指定がまだなされてなくて、持ち出しができずに、お手伝いもしないまま帰ってきたというお話もお聞きしました。真幸地区におきましては、仮置場指定は王子原運動公園ということもありますけれども、被災した場合には、床下浸水、床上浸水いろいろな形があるわけでありますけれども、数時間たってから被災ごみを搬出するわけでありますから、その間持ち出しができる状況まで復旧した場合には、既に仮置場指定、どこどこ地区はどこどこに仮置きしてください。それもなかなか伝達がしにくい。電柱も倒壊し、電気は停電が一日二日延びて、どこからどう手をつけてもいいか分からない状況であります。  そういう観点からも、先ほど申し上げました戸別受信機が絶対必要であります。ありとあらゆることを想定しながら、市長の防災に対する政策として、早めな処置をとられるよう申し上げておきます。この仮置場は、いつの時点で、どのような形で被災者に伝達されておるかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  仮置場の開設時期につきましては、災害の状況、仮置場の状態、道路の状況、その他の要因も関わってまいりますけれども、現状では発災後一日から二日の開設を目指して、まず初めに美化センター東側広場及び最終処分場敷地を開設し、被害の状況を見ながら順次開設していく予定としております。災害の規模によりましては、それ以外に複数箇所の開設をすることになると考えております。仮置場の開設の数や規模は災害ごみの見込み量によるところとなります。  大規模な災害が発生した場合、複数箇所の仮置場を開設し、対応することになりますので、人員の確保、処理体制、車両の動線、こういったものが課題となってきておりますし、そういったことを、先ほども申されましたように、事前に市民の皆さん方も御理解頂いておくということが必要になってこようと思っておりますので、市民への事前の情報伝達、そういったものも含めて検討するように指示をしていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  この災害ごみの仮置場指定につきましては、それぞれの地域が指定してございますけれども、まずは美化センターよりも近いところの仮置場へ搬出するのが、私は最も最善ではないかと思います。一挙に美化センターに行きますと、かなりの混雑をして渋滞もします。一日に二往復、三往復できるのが、美化センター一本でいきますと一往復しかできない。その分だけ一日、二日、三日と被災ごみは片づけることはできません。そしてまた、いろいろな動物等の死がいや、そういう中で異臭がしたり、伝染病が発生する可能性もあります。これらは早急に見直しまして、まずは地域における仮置場の開設、これを市民に知らせる必要があると思います。これも早急な対応をしていただくように申し上げておきます。  次に、本市における自主防災組織率は何%かということにつきましてお伺いいたしますけれども、昨日、田口議員でしたか、自主防災組織の進捗状況を聞かれて、前からあるのは三か所で最近八か所の計十一か所が自主防災組織ができているということでありますけれども、最近この防災組織ができました八か所の中につきまして、お伺いをしたいと分かっておればお示しいただきたいと思いますが、この八か所の自治会につきましては、自治会長については、市役所OBの方が何か所いらっしゃるか、分かっておればお示しをお願いいたします。分かっていなければ分かっていない旨の答弁をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  各自治会は前回答弁したとおりですけれども、今回提出された八自治会の中の五自治会は、市の職員のOBではないかと思っております。正確な確認はちょっとしておりませんけれども。 ○十四番(蔵園晴美君)  五自治会ぐらいは市役所OBの方が入ってらっしゃるということであります。市役所OBの方につきましては、大体の組織づくりというのは分かっていらっしゃると思います。そのほかにそういう経験の全くない自治会長さんもいらっしゃいます。そういう中でえびの市におきましては、本年度から今年度のうちに一〇〇%目指して自主防災組織の設立の手引きということで、それぞれ説明を地域によってされていらっしゃいますが、昨日の答弁の中でもありましたように、コロナ禍の中での活動というのがなかなか厳しいようでありますけれども、それはそれで理解いたしておりますけれども、この災害予防の計画といいますか、これを最近災害がひどいわけですので、地域災害、地域防災についていろいろ見ておりましたところ、えびの市の地域防災計画の第二編、風水害共通対策編、第一章災害予防計画、第一節災害に強いまちづくり計画、これは二の二ページに記載してあります。  この災害に強い安全な地域づくりのための事業の推進ということで、三項目、防災施設の整備と活用、消防団の活性化、自主防災組織の育成強化、この三番目の自主防災組織の育成強化という出だしの文言に「本市の自主防災組織率は一〇〇%であり、自治会活動も活発に行われている」と記載してあります。これは、先ほど申し上げました自治会での防災組織の十一自治会とは相当かけ離れた表現であります。この「本市の自主防災組織率は一〇〇%であり」という文言と、この自治会数の十一か所についての整合性をどのように説明されるものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  地域計画の中に記載されております自主防災組織の一〇〇%、これは現在消防団がそれぞれの自治会、複数の自治会も含めて市内全域を管轄として守っていただいております。この消防団の組織、これをもって自主防災組織とカウントして、県のほうには報告していた状況でございます。  ただ、先ほども申し上げましたとおり、本質的に、各自治会が自主防災組織として、それぞれの自治会員が役割を背負って動いているという状況とはやはり格差がございましたので、今回しっかり地域を守ることができる消防団組織とはまた別な自主防災組織を立ち上げていく必要があるということで現在進めておりますので、この計画の中の現在の一〇〇%というのは、どちらかというと消防団が一〇〇%区域を守っていただいているということでございまして、私たちが本質的に進めている自主防災組織、これが完全にできたときに、本当の自主防災組織一〇〇%になると思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  これは「自主防災組織の育成強化の中で自主防災組織率は一〇〇%」と記載してありますから、私はこれは地域の自主防災組織率の一〇〇%と認識をいたしております。消防団のところにつきましては、何も記載してございません。市長はそう理解しているかもしれませんけれども、これを読んだ人は、自治会における防災組織は全て整っていると解せざるを得ないわけであります。  そうであれば、この自主防災組織の育成強化の中で、本市の自主防災組織率は、消防団をはじめとする自治会によっては一〇〇%であります。そのように記述すれば納得いたします。片や六十五ですかね、自治会が、その中で十一自治会だけ組織をつくっていると、今後またつくり上げていくというような市の計画でありますけれども、この県にも提出されていると思いますけれども、地域防災計画の中につきましては、誰が見ても、えびの市の自主防災組織の比率は一〇〇%としか見られないと思います。我々議員にも全議員にこれが配布されていると思います。これを見ますと、ほとんどの議員もそのように理解するのではないかと思います。この自主防災組織の育成強化、初めの文言につきまして「本市の自主防災組織率は一〇〇%であり」と、これを訂正されるお考えはないものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市といたしましては、これまでも、今回変えたわけではございませんが、これまでも消防団の組織があるということで、自主防災組織一〇〇%ということで記載をずっとしてきております。言い換えるとすれば、これまでの消防団という組織とは別の実効性があるといいますか、地域住民が主体的に動く新たな自主防災組織率、そこを高めていくというような中身になろうかと思いますので、文言の訂正等をするとすれば、そういった形での書き方になると、現在の消防団組織も、自主防災組織としてこれまでもずっとカウントをしてきておりますので、消防団としては一〇〇%守っていただいてる。それとは別の組織の、名前は同じ自主防災組織になりますけれども、地域住民主体の自主防災組織をさらに率をアップしていきたいと思っております、そういったことがしっかり計画の中で伝わるように、文言の修正が必要であればやっていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  今市長が申されたように、この部分につきましては、消防団の関係についての挿入、そしてまた一般的な我々が認識いたしております自治会組織、これによるものとやはり区別をして記載すべきであると考えておりますので、ぜひ協議をされて、早い段階に訂正なりをされるように申し上げておきます。  次に、海上自衛隊音楽隊定期演奏会についてお伺いいたします。  今回、海上自衛隊佐世保音楽隊の演奏会が計画されておりますけれども、いつ、どこで、どういう形でされるものかお示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  海上自衛隊佐世保音楽隊の演奏会の詳細につきましては、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(黒松裕貴君)  御質問の海上自衛隊佐世保音楽隊演奏会は、市民表彰式展を開催いたします本年の十一月三日に本年度の市制五十周年を記念いたしまして実施をする予定でございます。なお、秋口にかけましてインフルエンザ等の流行も懸念される中ではございます。万全を期すために、当日は今適用しております屋内収容率五〇%を条件とし、観覧席は文化センター大ホールの席数の約半分程度になります二百五十席を上限としたいと考えております。また、文化センター入り口におきましては、体温測定、手指消毒の徹底を行う予定でございます。  また、舞台上の海上自衛隊佐世保音楽隊の皆様も舞台上の感染を防止するために万全な体調管理、飛沫感染防止等を期していただくこととなっております。 ○十四番(蔵園晴美君)  課長にお伺いしますけれども、五〇%で入場を頂くということでございますが、市民表彰もそのときにありますかね。 ○企画課長(黒松裕貴君)  予定しております、十一月三日の午前中に市民表彰式典を予定をしております。その後、時間はまだ未定でございますが、演奏会のほうを今時間調整中でございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  市民表彰と音楽隊の演奏と、区別してやられるということで理解してよろしいですか。市民表彰としては、大体十時頃からいつも開催されておりますけれども、この音楽隊演奏につきましては、何時からの予定でしょうか。 ○企画課長(黒松裕貴君)  市民表彰式典とは区別をして実施したいと考えております。音楽隊の演奏会につきましては、おおむね五時程度からの開催と見込んでいるところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  この海上自衛隊音楽隊演奏につきましては、今、佐世保地方総監部の広報幹部には、前えびの送信所所長の菊池二佐が今いらっしゃるようであります。御配慮頂きまして、えびの市に音楽隊をえびの市の招致に対して応えていただいたものと理解をいたしておりますが、そのような中で、二番目に入りますけれども、自衛隊の音楽隊による演奏会一過性のものではなくて、これを定期的に行ったらどうかという提案であります。  えびの市には、陸上自衛隊、海上自衛隊がありますけれども、県内には新田原の航空自衛隊がございますが、これを年ごとに陸・海・空による定期演奏会、これをもう既に今から始めますと、多分うまくいくんじゃないかなと私個人としては考えております。もう一年前ぐらいから演奏会を希望してるということを出せば、それなりに対応してくれると思います。清武におきましては、もう毎年陸・海・空多分定期演奏会をしているように私は認識いたしておりますけれども、このことにつきまして、自衛隊後援会とか、自衛隊後援会にはいろいろな自衛隊関係の組織の方も入っておりますので、そういう方々と協議をしながら、陸・海・空による毎年に一回、陸・海・空、三年間の持ち回りで定期演奏会をしたらどうかなと思いますけれども、このようなことで協議をされるお考えはないものか市長にお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今回は、式典等に合わせて御案内をして、日程調整等もさせていただいておりますが、例えば市中パレード等を毎年、今年はちょっとコロナの影響でできませんでしたけれども、そういったときにも第八師団の音楽隊が来ていただいたりもしております。日程調整が、さっきおっしゃったような一年に交代ずつのようなことできるのかどうか、防衛省のほうにも確認する必要があろうかと思いますが、まずは、そういったことができるか調査をさせていただきたいと思います。 ○十四番(蔵園晴美君)  ぜひそのように検討頂きたいと考えておりますけれども、なぜこういうことを申し上げますかというと、やはりえびの市と自衛隊は協働のまちづくりという観点から、協力体制がしっかりできていると考えております。そしてまた、えびの駐屯地の増員増強問題について、そしてまた新しい基地等の建設につきましても、いろいろな意味で活動をされていらっしゃいますけれども、こういう定期的な演奏をすることによりまして、自衛官募集、これは広報の意味で自衛隊の音楽隊は演奏してくれるものと認識をいたしております。  そのほかに子供たちに対する音楽教室、これも兼ねて全国で展開をいたしております。この自衛官募集の広報を兼ねて、市内小中高生の吹奏楽部の技術向上と、そしてまた音楽隊との交流を図ることによって、幾らかでも中学生、高校生が自衛隊に対する認識、これは高まると思っております。そのような観点から、陸・海・空の音楽定期演奏会を提案しているわけでございます。このように自衛官募集と、そしてまた市内の小中高校生の音楽における教育、そしてまた、自衛隊に対する認識向上を図るためにはぜひ必要だと思いますけれども、まず市長のお考えをお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、自衛隊の音楽隊と地元の子供たちとの共同の演奏であったりとか、そういった実績はございますので、教育委員会のほうのいろいろなお考えもあろうかと思いますけれども、演奏の技術を学んだり、いい機会ではないかと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  では、教育長にお伺いいたします。  陸・海・空における自衛隊の定期演奏会におきまして、やはり学校における吹奏楽部の生徒さんの技術向上も図れるし、そしてまた自衛隊への認識も変わると思いますけれども、どのようにお考えかお示しをお願いいたします。 ○教育長(永山新一君)  市内の中学校では、飯野中学校、加久藤中学校におきまして部活動として吹奏楽部が設置されております。それぞれ部活動をやりながら各種イベントとか、それからあと演奏会、コンクール等で非常に活躍していただいておりまして、私たちにもそうですが、非常に多くの感動を頂いているところでございます。  あわせまして、その部活動におきましては高等学校とか、それからあと市民音楽団、団体だとか、そういうところと一緒に合同練習会、それから合同演奏等しまして、多くの刺激を与えていただいておりますので、そのような非常に高いレベルの自衛隊音楽隊等であれば、子供たちへの本当に技術指導だったり、それからよい刺激を与えていただけるんじゃないかなと思いますので、もしそのような機会があれば、学校のほうにも情報提供しながら周知を図ってまいりたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  教育長はかなり意欲的な回答を頂いたわけでありますので、ぜひ市長、教育長とも教育委員会とも協議をされながら、ぜひ、えびの市における陸・海・空自衛隊の定期演奏会の実現を目指して取り組んでいただきたいと思います。  次に、市有地の遊休地に対する売却について提案いたしておりますけれども、この市有の遊休地で宅地化が見込める場所を造成、整備を行い、売却するなどの有効活用を提案いたしておりますけれども、優先順位をつけて年次計画で取り組むような回答も頂いておりますけれども、新年度に向けてはどのような取組をされるものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  市有財産の遊休地の取組等につきましては、財産管理課のほうに指示をしておりますので、財産管理課長をして答弁をいたさせます。 ○財産管理課長(有村 充君)  宅地化が見込めます市有財産につきましては、現在土地の所有者等の調査などを行っているところでございますが、これとは別に、整備に要する経費の一部につきまして来年度当初予算に計上できるよう準備を進めているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  お伺いしますけれども、来年度当初予算に反映されるということでありますけれども、事業的な予算なのか、それとももう実際造成、整備される事業の予算なのか、どちらかお示しをお願いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  来年度予定しておりますのは、土地の造成に係る予算をお願いしたいということで考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  土地の造成に関わる予算ということで、早めの取組を頂いたことにつきましては感謝申し上げます。なお、この土地造成が完了いたしました節には、現在まだ一区画残っているんですかね、旧教職員住宅の移住用の宅地。今回、来年度当初予算に造成費を取り組むということでございます。完成した暁には、現在、先ほど申し上げましたけれども、えびの市の移住促進分譲地の要綱に準じて販売されるものか、これは全く新しくえびの市内において居住されている方にも適応されるのか、そこまで計画的に進んでいるのかお伺いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  今議員おっしゃいました川原分譲地につきましては、市外の方を募集の対象としております。今回造成する場所に関しましては、まだそこまで決まっておりませんが、一般競争入札も視野に入れて売却のほう考えているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  一般競争入札も視野に入れているということでございますけれども、早めにこういう市有地の遊休地の売却につきましては、できる範囲で整備を進めながら、売却する方向に向かっていっていただければと思います。財政状況といいますか、財政調整基金の運営状況もこの前発表されておりますけれども、十年、十二年、十三年後につきましては、どんどんどんどん財政調整基金ももう減額というか、半分ぐらいになる計画のようでございます。そのようにならないように、売れるものは売って、買えるものは買って、常に動いている行政にいいか悪いか分かりませんけれども、やはり営業的な感覚を持って市政運営に当たっていただきたいと、このように申し上げておきます。  あと二つでございますけれども、進捗状況だけお伺いいたします。  真幸駅、えびの駅活用につきましてお伺いいたしたいと思いますが、えびの駅につきましては、地域住民とガイドクラブとの団体とまちなみ形成について意見交換をされる予定でありまして、コロナ禍の中での協議はどうだったのか分かりませんけれども、今どのように進んでいるのか、市長、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  ただいまの件につきましては、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(黒松裕貴君)  えびの駅を中心といたしましたまちなみにつきましては、その一帯のエリアが良好な住宅地として開発が進んでいることや、市役所、商工会、社会福祉協議会が立地しているため、仕事と住まいにより利便性の高いまちとして誘導していく必要があると考えております。  本件につきましては、まず、えびの駅前で例年イベントを実施していただいております市民団体であります「ガッツ!かっつ」の方々と、七月二十日に意見交換をさせていただき、仕事と住まいによる利便性の高いまちとしての誘導のために、移住・定住の強化地域として、そういったような形で誘導していくことに関しまして、おおむね賛同していただいております。今後とも地域の方々と、そういった推進のために情報共有等を重ねていきたいと考えているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  今後とも協議を進めていくということでございますが、やはり行政主導においても、行政提案について地区の方々に提案しながら協議も進めていくことが大事じゃなかろうかと思いますので、そのあたりも十分認識しながら協議を進めていただきたいと思います。  次に、真幸駅購入につきまして、JR九州熊本支社との意見交換の中ではどのような検討を進めていかれたものか、また先ほども申し上げましたけれども、コロナ禍の中での協議はどうであったものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  ただいまの御質問につきましても、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(黒松裕貴君)  真幸駅につきましては、昨年の十二月定例会議員より御提案頂きまして、一度真幸駅のほうでJRの熊本支社の職員の皆様と立会いをさせていただきました。また、再度立会いをするということでございましたが、新型コロナのほうで一旦中断しておりました。  六月定例会でまた御提案頂いた後に、すぐJR九州熊本支社のほうに御連絡申し上げまして、JR九州熊本支社のほうもしっかりと施設を確認してから立会いをしたいということでございまして、七月二十二日に日程の設定をしておりましたが、七月三日から四日にかけての豪雨災害によりまして、熊本支社管轄の肥薩線が大きな被害を受けたということで、施設技術担当者がそちらの復旧にかかりきりということで、残念ながら、日程につきましては再度設定することとなっておりまして、六月定例会以降、まだ協議はできていないところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  いろいろと事情等もあるわけでございますけれども、じっくりと腰を据えて、しっかりとした意見交換の中で購入をされることを願っております。  最後になりましたけれども、企業誘致活動につきまして進捗状況でございますけれども、まず、一でございますけれども、新型コロナ禍の中での訪問活動はできていないと認識いたしておりますけれども、対応策は十分とれておるのか、また、立地有力企業に立地したいとか、そういう流動的なことでえびの市にお話を持ってこられている企業もあると思いますけれども、そのような中での企業としての変化はないでしょうか、現在のところ。 ○市長(村岡隆明君)  ただいまの御質問に対しましては企業立地課長をして答弁をいたさせます。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  現在の誘致活動につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で、企業訪問による直接的な活動が制限されておりますことから、協議を行なっている企業とのやりとりは電話とメールが中心となっております。その対応策といたしましては、新たに企業誘致用のパンフレットを作成し、ダイレクトメールを活用した企業への情報発信を行うとともに、企業等の情報収集につきましては、オンラインセミナーを活用するなど、ウィズコロナの状況に対応した活動へとシフトをしておるところでございます。  また、産業団地の進出が有力な企業におきましても、少なからずコロナウイルスの影響を受けている企業もございますが、一方で、新たに進出に意欲を示す企業も出てきておることから、そういった企業も含めまして確実な立地につながるように、現在慎重に協議を進めているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  しっかりとした誘致活動に努めていただきたいと思います。  次に、六月定例会後、大型商業施設の代表の方とは、市長はその後お会いになったものかお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  直接的にはお会いできていないところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  機会あるごとにお会いしまして、えびの市の状況等もお話ししながら、機会あれば、えびの市も進出していただきたいというようなことも発言していただきたいなと考えております。  今日は、当初申し上げましたように新政会の三名だけが一般質問に登壇させていただきました。私も申し上げましたけれども、この九月定例会というのは、大変我々議員にとりましては重要な定例会であります。議会議員としての任期中、九月最後の一般質問でございました。今までるる提案してまいりましたけれども、ぜひ新年度予算に向けまして、取組をしていただくように申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(北園一正君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明日十八日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 二時 十三分...